本機のもう1つ大きな特徴であるのが、機能が拡張されたMPEG-4への対応だ。MPEG-2録画と同時にMPEG-4でもハードウェアエンコード/リアルタイム録画が可能となっている。同じ番組をMPEG-2とMPEG-4、2つのファイル形式で同時録画・出力が行え、別途、付属ソフト「GV Encoder」にて本機のXCode II-Eを用いたMPEG-4へのハードウェアトランスコードも可能となった。
XCode IIによるハードウェアエンコードであるために録画時はCPU負荷がほとんどなく、ファイル単体のファイルエンコード時もCPUには負荷をかけず、処理時間の短縮も期待できる。なおGV EncoderではMPEG-2データのハードウェアトランスレート(ビットレート変換など)も従来通りサポートしている。

設定ツール上には「MPEG-4」設定のタブがあり、MPEG-2のみ、MPEG-4のみ、MPEG-2+MPEG-4から録画タイプを選択できる。MPEG-4録画も、設定済みのフォーマット以外に任意の設定を作成することもできる
録画済みファイルの変換を行うツール「GV Encoder」で、MPEG-4へのハードウェアエンコードが行える。ハードウェアエンコード用に出力フォーマットの末尾に「(ハード)」が追記されたフォーマットが追加される。ただし画面サイズは「MPEG-4ファイルフォーマット」ごとに制限されており、例えばPSPのワイド画面に合わせて、スクエアピクセルにて横長の変則解像度でエンコードといったことは行えない
MPEG-2「高画質モード」+MPEG-4「iPod-高画質モード」で録画しながら、GV-EncoderでMPEG-2トランスレート作業を行った場合のCPU使用率(画像=左)と、mAgicTVでTV視聴しながらMPEG-2「高画質モード」+MPEG-4「iPod-高画質モード」で録画中のCPU使用率(画像=右)。テストはSempron 2600+搭載マシンを用いている| ハードウェア | ソフトウェア | |
| iPod 高画質 | 2分31秒 | 4分54秒 |
| iPod 標準 | 2分30秒 | 3分06秒 |
| PSP 高画質 | 1分43秒 | 4分58秒 |
| PSP 標準 | 1分34秒 | 2分44秒 |
| PSP 長時間 | 1分28秒 | 2分47秒 |
| 3GPP2 高画質 | 1分28秒 | 2分48秒 |
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