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» 2006年05月15日 16時41分 公開

112Mbpsを実現──ギガビット対応になったNASキット「GLAN Tank」のパフォーマンスをチェックする (2/4)

[坪山博貴,ITmedia]

WebDAVで書き込み速度が大幅に向上

テストPCのスペック
CPU Athlon 64 3000+
マザーボード ギガバイト「GA-K8NF-9」(nForce4 4x)
メモリ 512Mバイト(DDR400 256Mバイト×2)
グラフィックスカード GeForce 6600搭載製品
ネットワークチップ 1000Mbps NIC:オンボード(nForce4 4x/PHY CICADA8201)
100Mbps NIC:Intel EtherExpress Pro100/S
HDD マックストア「Maxline II」(Ultra ATA/250Gバイト)
OS Windows XP SP2

 ではギガビットLAN対応とCPUの変更、さらにWebDAVソフトの変更でパフォーマンスはどれだけ向上したかをチェックしてみよう。まずはWebDAVの機能を利用し、PCから約500Mバイトの単一ファイルの読み書きと、20曲のMP3ファイル、計約100Mバイトぶんを含んだフォルダの読み書きを試す。本機搭載のHDDはマックストア「DiamondMax 10」(300Gバイト)を1基、計測に利用したPCのスペックは右記の通り。

 NICはオンボードのギガビットLANと、PCI接続の100BASE-TX LANカードの2種類で試している。計測のポイントは、ギガビット対応LANハブと100Mbps対応ハブをそれぞれ介し、PC側のNICやLANハブの違いでどのようにパフォーマンスが異なるかだ。Windows Explorer経由で、サイズの大きなファイルコピー例(Aパターン)として約500Mバイトの単一ファイルをコピーした場合、小さなファイルの複数コピー例(Bパターン)として20ファイル入り/計100Mバイトのフォルダコピーにかかる時間を計った。

Aパターン(500Mバイト/1ファイル)
PCハブ 経過時間ローカルコピー時間合計ネットワーク速度転送速度
1000BASE-T NICギガビットLAN Hub読み込み24秒54秒78秒21.0Mバイト/秒6.4Mバイト/秒51.7Mbps
書き込み81秒0秒81秒6.2Mバイト/秒6.2Mバイト/秒49.8Mbps
100Mbps Hub読み込み47秒54秒101秒10.7Mバイト/秒5.0Mバイト/秒39.9Mbps
書き込み96秒0秒96秒5.2Mバイト/秒5.2Mバイト/秒42.0Mbps
100BASE-TX NIC100Mbps Hub読み込み61秒54秒115秒8.2Mバイト/秒4.4Mバイト/秒35.1Mbps
書き込み99秒0秒99秒5.1Mバイト/秒5.1Mバイト/秒40.7Mbps

Bパターン(合計100Mバイト/20ファイル)
PCハブ 経過時間ローカルコピー時間合計ネットワーク速度転送速度
1000BASE-T NICギガビットLAN Hub読み込み11秒0秒11秒9.4Mバイト/秒9.4Mバイト/秒74.4Mbps
書き込み22秒0秒22秒4.7Mバイト/秒4.7Mバイト/秒37.2Mbps
100Mbps Hub読み込み12秒0秒12秒8.6Mバイト/秒8.6Mバイト/秒68.2Mbps
書き込み24秒0秒24秒4.3Mバイト/秒4.3Mバイト/秒34.1Mbps
100BASE-TX NIC100Mbps Hub読み込み16秒0秒16秒6.4Mバイト/秒6.4Mバイト/秒51.2Mbps
書き込み25秒0秒25秒4.1Mバイト/秒4.1Mバイト/秒32.7Mbps

 まずLAN Tankの課題であった書き込み速度の遅さが大幅に改善している。Bパターン時では読み出しより30〜50%ほど遅い結果となった。ここは本体側の処理も重くなるための仕方ない部分であり、LAN環境による変化が少ないところをみると、本体の処理能力いっぱいっぱいという印象だ。しかし37.2Mbps(4.7Mバイト/秒)ほどの転送速度が出ていれば、1つ数Mバイトほどとなる音楽ファイルのコピーなら、PC内蔵HDDにコピーするのと同じくらいの感覚で使えるだろうか。

 Aパターンの読み出しに関しては、今回のテスト機としたWindows XP搭載クライアントPCでは一度500Mバイトのファイルをキャッシュした後に再度HDD内でコピーする作業が発生するため、作業完了までにやや時間がかかる。この場合、キャッシュからのコピーに平均50秒近くかかっているが、ギガビットLANとギガビットLANハブの組み合わせ時におけるタスクマネージャーで確認した転送速度は180Mbps程度出ている。そのためAパターンでネットワーク上の転送に要した時間はそれから逆算すると25秒程度となる。

 また100MbpsLANハブの場合でもテストPC側のNICが1000Mbpsか100Mbpsかで転送速度に差が出ている点に注目したい。100MbpsのLAN環境でもNICが1000Mbpsの場合は処理能力に余裕があり、100Mbpsの帯域を使い切るためか結果がよかった。例えばLAN内PCの1つは1000Mbps対応だが、ほかのPCは100Mbpsであり、LAN環境も100Mbpsのままというユーザーでも多少のメリットがあるだろう。

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