カノープスは5月24日、プロ向けビデオ編集ソフトの最新版「EDIUS Pro version 4」を6月下旬より発売すると発表した。価格は7万3290円(税込み)。演算エンジンを改良し、パフォーマンスを大幅に向上したほか、マルチカム編集をはじめとする多彩な新機能が追加されている。
発表会の冒頭で代表取締役会長兼社長の山田氏が「EDIUSシリーズ上、最も大きなバージョンアップ」と語ったように、「EDIUS Pro version 4」の強化点と新機能は多岐にわたる。パフォーマンス面ではレンダリング速度が従来の約1.5倍に高速化し、MPEGのネイティブ編集も大幅に強化。「HDV編集をAVI並みのレスポンスで操作できる」(ビデオ開発本部 ビデオ製品企画部 安齋尊顕氏)という。また、デュアルコアCPU搭載マシンでHDV出力を並列処理により高速化する「Speed Encorder for HDV」も標準装備となった(従来バージョンはオプション/1万8000円)。
一方、新機能では、最大8トラックのカメラアングルを同期再生できる「マルチカム編集」や、シーケンスの入れ子が可能な「マルチシーケンス」、目的のフレームを起点にしてビデオの再生速度を自由に変更できる「タイムリマップ」など、“待望”とも言える機能が目白押しだ。また、全種類のカラーコレクションがキーフレームに対応し、時間の経過で色を変えていくといった効果を実現しているのも目新しい。
このほか、HQコーデックで8ビットアルファチャンネルをサポートし、After Effectなどの素材をそのままHQ映像として出力することが可能になった。これによりCG素材をEDIUSに取り込んで編集、出力するという一連の流れが大幅にスピードアップしている。
さらに、ファイルインポート時のプレビュー表示やトリムウィンドウの新設など基本的なユーザインターフェースも改良された。
なお、今回のバージョンではユーザー認証がインターネット経由のアクティベーションではなく、USBのドングルキーとなっている。主な対応フォーマットとファイル形式は以下の通り。
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