低消費電力と高速起動を実現する「ハイブリッドHDD」がWinHECに登場:WinHEC 2006(2/2 ページ)

» 2006年05月25日 00時06分 公開
[鈴木淳也,ITmedia]
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「Side Show」対応デバイスのプロトタイプが多数展示

 すでに製品版の登場までに半年を切ったWindows Vistaだが、さすがにこの時点で新機能などの追加はなく、WinHECの基調講演でも機能のデモストレーションよりも、利用シーンの提案に重点が置かれていた。そのスピーチで際立っていたのが、PC本体の機能を補完する数々のデバイス群で「Side Show」と呼ばれるサブスクリーン表示システムや、UMPC(Ultra Mobile PC)などの超小型PC、タッチペン入力が可能なタブレット型デバイスなどだ。

 Side Showは通常のマルチスクリーンとは異なり、あくまで補助的な情報を表示するディスプレイ装置である。これまで、アプリケーションや周辺機器が個別に処理を行っていたメインスクリーン以外のディスプレイ表示をWindows Vistaが標準でサポートしたことになる。基調講演のほか、展示会場で紹介される数々のSide Showデバイスのプロトタイプを見ていると、さまざまな用途を編み出そうと模索しているのがうかがえる。

 また、UMPCも使い方しだいで将来性が期待できるデバイスだ。PCの持つフル機能を搭載した超小型PCとして、従来型のWindows CEデバイスよりもアプリケーションやそのパフォーマンス、周辺機器活用の面でいろいろな応用が考えられる。だが一方でこれまでも多くのユーザーから指摘されているように、その価格の高さやバッテリーの持続時間が普及のネックになりそうだ。後者のバッテリー容量に関する問題は、先に紹介したSamsungのSSD技術を活用することで解決できるかもしれない。

 タブレット型のデバイスも、今後の普及が期待されている。現在は、医療分野や工場など、比較的限られた範囲での利用が中心となっており、一般ユーザーへの浸透度が低いが、Windows Vistaで大きく改良された手書き入力支援機能により、ビジネスや教育現場など、より広い範囲への普及が期待できそうだ。

「Side Show」と呼ばれるサブディスプレイ表示。メインのスクリーンとは別に時計やメール送受信なんかの簡単な情報を小型スクリーンに表示できる。ちょうど、折りたたみ式携帯電話の外側にある小型スクリーンと同じだ。ASUSのノートPCではマシンを畳んだ状態でもSide Showで時間などの情報を確認できる。Windows Vista以降のOSで標準サポートされる予定だ
Side Showが対応するのはサブディスプレイだけでない。これは、写真用のフレームを意識した形状をしている。ふだんは写真をスライドショウ形式で表示するアクセサリとして置いておき、カレンダーや時計、天気予報などの情報も逐次表示できる。家庭のアクセサリだけでなく、店頭のディスプレイにも使えそうだ

リモコンと携帯MP3プレイヤー型のSide Show。リモコンはWindows Media Centerのコントロールデバイスとして機能するだけでなく、手元のデバイス自身も情報端末として機能する。一方のMP3プレイヤーは、ふだんはPCに装着してSide Showとして機能させつつバッテリを充電、携帯時にはMP3プレイヤーとして機能する
ノートPC内蔵型のSide Showコンポーネントを構成するチップと基板

「Origami」の開発コード名で知られるSamsungのUMPC「Q1」。携帯性という面でPCを補完するデバイスを目指している
キーボードが省略されたタブレット型のデバイスのプロトタイプ。完全にPCと同じ機能を持っておりWindows Vistaが動作している。Vistaで大きく進化した手書き入力支援機能により日本語環境でも比較的快適に利用可能となる。この端末はビル・ゲイツ氏の基調講演で“New York Timesリーダー”として利用されていた

2005年のWinHECで紹介された「Metro」の開発コード名で知られる印刷用標準フォーマットが「XPS」(XML Paper Specification)と名前を変え、賛同パートナーを増やして1年後のWinHECに再び帰ってきた。展示会場ではこのような業務用複合型の大型プリンタや業務用のインクジェットなど、さまざまなXPS対応デバイスが紹介されていた
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