アイ・オー・データ機器「BRD-UM2」は、最大50Gバイトを記録できる2層のBD-R/BD-REメディアの書き込みに対応した外付けBlu-ray(BD)ドライブだ。松下電器産業によるPC用BDドライブ「LF-MB121JD」と同時に発表された製品で、本機もパナソニック四国エレクトロニクス製のOEM向けモデルを採用する。発表時は6月上旬出荷予定となっていたが、10日より単体販売されることが決定したようだ。
採用ドライブはパナソニック四国エレクトロニクス製「SW-5582」。現時点で量産が開始されているPC向けBDドライブはこのドライブのみのようで、ソニー「VAIO type R」や、富士通「FMV DESKPOWER TX95S/D」などのBDドライブ搭載のメーカー製PCも同社製ドライブを採用する。
今回試すBRD-UM2は、このドライブをUSB 2.0接続タイプの外付けケースに収納したタイプとなる。なお本機が定めるUSB 2.0ホストコントローラの条件は「マイクロソフト社製USB 2.0ドライバ推奨」となっており、基本的にはチップセット内蔵のUSB 2.0ホストコントローラであれば問題なさそうだ。
2006年6月現在、同種の製品においてそう多くはないオリジナル部分となる本体ケースは、同社の最新外付けDVDドライブなどで採用されているものと同デザインのものだ。ほこりなどの侵入を防ぎ、動作音の低減にも効果が望める、トレー部分がすべて覆われる仕組みを採用する。また、ファンレス仕様であり、PCと連動して電源をオン/オフする機能も備えている。
電源は本体に内蔵されずACアダプタを用いる形態だが、モバイルノートPCのそれと同程度でとくにじゃまになるサイズではない。外付けドライブの設置時は電源内蔵型の方が便利な場合もあるが、本機では電源部の発熱を考慮し、ファンレス構造とのトレードオフとなったためだろうと考えられる。ちなみになかなか高価な製品(11万9000円)であるためか、筐体の塗装はパール加工された高級感のあるものとなっている。
対応メディアはライトワンスのBD-R、リライタブルのBD-REに対応し、それぞれ1層メディアで最大25Gバイト、2層メディアで最大50Gバイトものデータを記録できる。また、すべてのレコーダブルDVD/CDメディア(DVD±R DL、DVD±R、DVD±RW、DVD-RAM、CD-R、CD-RW)への書き込みにも対応し、読み出しは書き込み対応メディアに加えてBD-ROM/DVD-ROM/CD-ROMをサポートする。なおBD、DVD-RAMともにカートリッジメディアには対応しない。
バンドルソフトとして、ライティングソフト「BurnNow!」、パケットライトソフト「Data-Add」、BD/DVDオーサリングソフト「DVD MovieWriter 4.7 BD Version」「BD DiscRecorder」、DVD-Video再生ソフト「WinDVD5」、BD再生ソフト「WinDVD BD」が付属する。BDメディアに対してはデータ記録とBDAV形式でのディスク作成が可能で、加えてCD/DVDメディアへのデータ記録やDVD-Videoのオーサリングなどもバンドルソフトでまかなえる。なお、ほかのライティングエンジンとの共存は行えないという断り書きがあり、原則としてCD/DVDライティング機能を持つほかソフトとは共存できない。2006年5月末時点では検証ができていないということでもあるだろうが、この点には注意が必要だ。
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