チャンドラシーカ氏のプレゼンテーション自体は、すでにお伝えした(Intel、新たなチップセットとプロセッサを発表を参照)通り、開発コード名BroadwaterことIntel 965 Expressチップセットファミリーの正式発表、2.93GHz版のIntel Core 2 Duo Extremeを7月に、3.2GHz版の年内投入、平均消費電力が0.75ワットの超低電圧版Intel Core Duo U2500のリリースが主な柱だ。

昨年は生産が間に合わず、他社製(ATI)のチップセットを採用せざるを獲なかったインテルだが、300ミリウェハの製造ラインを5倍にしたこと(写真=左)、チップセットの製造プロセスを90ナノメートルに微細化したこと(写真=右)により、同社のチップセット史上、最も早い立ち上げを実現しているという
965チップセットは、945後継のメインストリーム向けに位置付けられる。それにともない、長年にわたりインテルを支えてきたPentiumブランドは、Celeronと同じバリューセグメントに“降格”となる(写真=左)。超低電圧版では最速となるIntel Core Duo U2500も発表された最もウエイトが置かれたのは、これらのCPUとチップセット採用した新しいプラットフォームが、いかに高性能で低消費電力か――とくにAMDプラットフォームより優れているのか、という点にある。チャンドラシーカ氏は、多彩なデモやプレゼンテーションを交えて精力的に次世代プラットフォームの優位性をアピールした。

Pentiumファミリーは世代を経るにつれ高性能・高消費電力になっているが、Pentium MおよびCore Duoでは性能を維持しつつ、消費電力を初代Pentiumレベルまで抑えているのが分かる(写真=左)。“Coreマイクロアーキテクチャ”を採用した新CPUは、どのセグメントでも性能を上げつつ、低消費電力になっている(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.