6月27日にソニーから発表された新VAIO type U VGN-US90は、HDDの代わりに16Gバイトのストレージ用メモリを内蔵した“0スピンドル”のPCだ。今回は店頭モデルが用意されず、直販のソニースタイルでのみで扱われる。
基本スペックは5月16日にリリースされたVGN-UX50に準じており、1024×600ドット表示の4.5インチワイド液晶を搭載し、オンボードメモリは512Mバイト(DDR2-400/増設不可)、チップセットはグラフィックスコア統合型のIntel 945GMS Expressを採用する。CPUは1.20GHz駆動の超低電圧版Intel Core Solo U1400/1.06GHz駆動の超低電圧版Intel Core Solo U1300/1.06GHz駆動の超低電圧版Celeron M 423から選べる。ボディサイズは150.2(幅)×95〜100.5(奥行き)×32.2〜38.2(厚さ)ミリと変わりないが、カラーリングがオールブラックになり、キーボードのバックライトも明るいブルーになるなど手が加えられている。
注目は、容量30GバイトのHDDを省き、代わりにNAND型のフラッシュメモリを16Gバイト内蔵していることだ。これにより、システムの起動や復帰(約1.5倍)、プログラムの起動(約3〜6倍)が速くなるほか、重量がHDDモデルより約27グラム軽い約492グラム、バッテリーの駆動時間はHDDモデルより約30分長い約4時間(CPUにIntel Core Solo選択時、Celeron M選択時は2.5時間のまま)となるのがポイントだ。また、HDDのような駆動部分をもたないため、振動や衝撃に強く、データの信頼性が高まるという。
さらにワンセグチューナーを標準で内蔵し、約1.5時間の連続視聴が可能なのほか、テレビ王国や電波のEPGを通して録画予約できる(最長43時間の録画に対応)のも見逃せないところだ。ちなみに、ワンセグチューナーをBTOで省略することはできない。
なお、直販のソニースタイルの受注開始は7月3日13時が予定され、超低電圧版Celeron M 423(1.06GHz)を搭載した最小構成時で20万9800円、1.2GHz駆動の超低電圧版Intel Core Solo U1400搭載時でプラス2万5000円、1.06GHz駆動の超低電圧版Intel Core Solo U1300搭載時でプラス1万5000円となる。
BTO可能な項目は、CPUのほかOS(Windows XP Home Edition/プラス1万円で同Professional)、キーボード(日本語配列/プラス5000円で英字配列)、ポートリプリケータの有無(プラス7000円で付属)、3年間保証サービス(ベーシック/プラス6300円のワイド/プラス1万7000円のVAIO 安心プラス 訪問版)、Bluetoothヘッドセットの有無(プラス9800円で付属)だ。
また、先着2500名限定で「レーザー刻印ストラップ」がプレゼントされるキャンペーンも行なわれる。アルファベット限定ながら、10文字×2行の文字列を任意に選べる(一部制限あり)。
VAIO type U VGN-UX90の主なスペックとBTO可能な項目 | |||
CPU | Core Solo U1400 | Core Solo U1300 | Celeron M 423 |
チップセット | Intel 945GMS Express | ||
メモリ | オンボード512Mバイト(増設不可) | ||
液晶ディスプレイ | 4.5インチワイドクリアブラック | ||
画面解像度 | 1024×600ドット | ||
ストレージ | 16Gバイト(NAND型フラッシュメモリ) | ||
ワンセグチューナー | 標準搭載 | ||
無線LAN | IEEE802.11g/b | ||
Bluetooth | 標準搭載 | ||
キーボード | 日本語配列/英語配列 | ||
ポートリプリケータ | あり/なし | ||
Ofiiceスイート | なし | ||
OS | Windows XP Home Edition/Professional | ||
重量 | 約492グラム | ||
バッテリー駆動時間 | 約4時間(S)/約8時間(L) いずれもCore Solo選択時 | ||
価格 | 20万9800円〜 |
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