本機は、超低電圧版CPUの採用によりパフォーマンスがトレードオフとなり、これはベンチマークテストの結果として表れてはいる。しかしモバイルもこなす、程よいバランスのノートPCから、より“リアルモバイル指向”のノートPCに変貌を遂げたと言える。
Endeavor NA101(評価機) | |
●PCMark05 | |
PCMarks | 1394 |
CPU | 1977.0 |
Memory | 2065.0 |
Graphics | 524.0 |
HDD | 2471.0 |
●3DMark03 | |
3DMark03(1024×768ドットnonAA、nonAniso) | 851 |
●3DMark05 | |
3DMark05(1024×768ドットnonAA、nonAniso) | 246 |
●FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 | |
FF Bench 3(Low) | 2163 |
FF Bench 3(High) | 1416 |
そこで気になるは実利用時のパフォーマンスだろう。今回はHDDが軽量性重視の1.8インチ30Gバイトタイプであり、この点がとくに気になっていた。しかし頻繁にディスクスワップが発生するような使い方をしなければ、Windows XP起動やハイバネーション(休止)の利用なども含め、体感的にさほど気にはならない。メモリは標準で512Mバイトであるため、プラス512MバイトをBTOメニューから増設し、1Gバイトまで拡張してしまえば、1.8インチHDDを選択してもパフォーマンス面で気になることはないだろう。
全体のパフォーマンスとしても、インターネット利用やオフィススイートを利用していてストレスを感じることはほとんどなかった。なお12.1インチのXGA液晶ディスプレイは視野角がそれほど広くないという若干の欠点はあるが、輝度は十分確保され、日中の窓際での使用時でも視認性に問題を感じなかった。
また、メインPCとしての利用にも十分活用できる2スピンドル構成や豊富なセキュリティ機能なども魅力だが、もう1つ、同社らしい自由度の高いBTOメニューも大きな魅力として挙げておきたい。例えば、個人利用でモバイル用セカンドPCとして導入するという目的において、バッテリー駆動時間や軽量さがとくに重要。ただし価格は抑えたい──。このニーズは確実にある。本機では光学ドライブと無線LANやBluetoothなどもしっかり装備しながら、15万円以下で構成することも可能だ。
やはり本機の魅力は、これまで同社モバイルノートPCでは中途半端という印象もあったこのセグメントのPCに最も重要な性能──1キロ弱の軽量さと長時間のバッテリー駆動、そして2スピンドル機であることにあるといえそうだ。
Endeavor NT101(評価機) | |||
CPU | Intel Core Solo U1400(1.20GHz) | Intel Core Solo U1400(1.20GHz)/Celeron M 423(1.06GHz)から選択可能 | |
チップセット | Intel 945GMS Express | ||
メインメモリ | 容量 | 512Gバイト(標準512Mバイト)/最大1.5Gバイト | 512Mバイト(増設なし)〜1.5Gバイトまで選択可能 |
規格 | DDR2 SDRAM(PC2-4200) | ||
メモリスロット(空き) | 200ピンSO-DIMM×2(1) | ||
HDD | 容量 | Ultra ATA/100 30Gバイト(1.8インチ) | 1.8インチ 30Gバイト、2.5インチ 40G/60G/80G/100Gバイト(5400rpm)から選択可能 |
回転数 | 4200rpm | ||
光学ドライブ(DVD-ROM) | CD-RW/DVD-ROMコンボドライブ | ドライブなし(ウエイトセイバー)/DVD-ROMドライブ/CD-RW/DVD-ROMコンボドライブ/ DVD+R DL記録対応スーパーマルチドライブ から選択可能 | |
ディスプレイ | サイズ | 12.1インチ | |
解像度 | 1024×768ドット | ||
グラフィックスチップ | Intel 945GMS Express内蔵 | ||
グラフィックスメモリ | 8Mバイト(メインメモリと共用で最大128Mバイト) | ||
サウンド | チップセット内蔵(HDオーディオ)、0.5ワットモノラルスピーカー、マイク入力×1、ヘッドフォン出力×1 | ||
セキュリティ | 指紋センサー、セキュリティチップ (TPM v1.2) 、盗難防止(ケンジントンロック)ポート | ||
PCカードスロット | TypeII×1 CardBus対応 | ||
Expressカードスロット | ─ | ||
メモリカードスロット | SDメモリカード/MMC/メモリースティックPRO/メモリースティック | ||
USB | USB 2.0×3(左側面×1/右側面×2) | ||
IEEE1394 | S400/4ピン×1 | ||
フロッピードライブ | −(オプション/外付けUSB接続) | ||
ビデオ入力 | ─ | ||
ビデオ出力 | 外部ディスプレイ(ミニD-Sub 15ピン)×1 | ||
キーボード | 日本語85キー | 日本語/ローマ字キーボードから選択可能 | |
キーピッチ/ストローク | 17.7ミリ/2ミリ | ||
ポインティングデバイス | タッチパッド(クリックボタン×2) | ||
LAN | 100BASE-TX/10BASE-T | ||
無線LAN | IEEE802.11a/g/b準拠(Intel PRO/Wireless3945ABG) | なし/IEEE802.11a/b/g(Intel PRO/Wireless 3945ABG)から選択可能 | |
Bluetooth | Bluetooth Ver 2.0準拠+EDR | なし/Bluetooth Ver 2.0準拠+EDRから選択可能 | |
FAXモデム | 56kbps(V.92)/14.4kbps | ||
TVチューナー | ワンセグチューナーカード(ピクセラ製) | なし/ワンセグチューナーから選択可能 | |
バッテリー仕様 | リチウムイオン 標準:7.4V 5200mAh | 標準/長時間(7.4V 1万3000mAh)から選択可能(長時間バッテリーは2006年7月末より受注開始予定) | |
バッテリー駆動時間 | 標準:約5.2時間/長時間:約12.6時間 | ||
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 標準バッテリー装着時:281×237×32〜35ミリ/長時間バッテリー装着時:281×275×32〜35ミリ | ||
重量 | 標準バッテリー装着時:約1.2キロ(光学ドライブ搭載)・約1.1キロ(ウエイトセーバー装着時)/長時間バッテリー装着時:約1.5キロ(光学ドライブ搭載)・約1.4キロ(ウエイトセーバー装着時) | ||
ACアダプタサイズ(幅×奥行き×高さ) | 40×93×29.5ミリ/292グラム(AC100ボルト〜240ボルト±10%/出力:DC19ボルト 2.62アンペア) | ||
搭載OS | Windows XP Home Edition(SP2) | Windows XP Home Edition/Professionalから選択可能 | |
システムのリカバリ方法 | CD-ROMほか | ||
主な付属品 | リカバリ/リカバリツール/ドライバ類(HDDのリカバリ領域に保存 各種デバイスドライバ、ウイルス対策ソフト、LiquidView、LquidSurf含む)CD、マニュアル類、ACアダプタ、電源コード、バッテリパック、モジュラケーブル | ||
評価機の価格 | 17万1225円 (エプソンダイレクトショップ価格/2006年8月8日17時まで実施中の「無線LANモジュール半額」キャンペーンを適用) | 最小構成例価格:12万9780円 |
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