本製品の魅力を上げるとすれば、良くも悪くもノートPCであることを重要視していることだろう。画面サイズと解像度のバランスはよいし、キーボードもテンキー付き、デザインも良くも悪くもノートPCの枠を外れてはおらず万人向けだ。それでいて地上デジタル放送の録画、再生、HD DVDビデオの再生をHDクオリティで十分満喫できる。
何かが特別に秀でているわけではないが、競合製品と比較して大きく見劣りする部分があるわけでもない。各種ベンチマークの結果を見てもらえば分かるとおり、CPUの処理能力はもちろん3D描画性能も高く、日常的なPC利用からイマドキの3Dゲームまでそつなくこなせる。
| PCMark05 | |
| PCMark | 3729 |
| CPU | 4648 |
| Memory | 2581 |
| Graphics | 1990 |
| HDD | 3316 |
| HDD - XP Startup | 5.81 |
| Video Encoding | 298.15 |
| Image Decompression | 23.71 |
| WMV Video Playback | 40.64 |
| 1024×768ドット、nonAA、nonAniso | |
| 3DMark05 3DMark Score | 2403 |
| 3DMark03 3DMark Score | 5148 |
| 3DMark03 GT1 | 167.01 |
| 3DMark03 GT4 | 30.23 |
ただし、競合製品と横並びで比較した場合、個人的にどうしても気になったのが音。音質がどうのというよりは、スピーカーが最前列にあるため、映像は正面なのに音は手元から聴こえてくるのだ。PCを利用する距離感で映像を見ていると映像と音の一体感がどうしても不足してしまう。富士通のノートPCはこの位置にスピーカーを配置することが多い。音楽再生に利用する場合にディスプレイを閉じても音に影響がないという意味で受け継がれてきたのだろうが、本製品の性格を考慮すればやはりディスプレイ寄りにスピーカーは配置すべきだと思う。外部スピーカーを利用すれば済む問題ではあるが、この価格帯の製品でそれを強要されるのは正直厳しいと思う。次期モデルではぜひ改善して欲しい。
| FMV BIBLO NX95S/D | ||
| CPU | Intel Core Duo T2500(2.00GHz/uFCPGA) | |
| チップセット | Intel 945PM Express | |
| L2キャッシュ | 2048KB(CPU内蔵) | |
| メインメモリ | 容量 | 1Gバイト |
| 規格 | DDR2 SDRAM(PC2-5300) | |
| メモリスロット(空き) | 200ピンSO-DIMM×2(0) | |
| ハードディスク | 容量 | シリアルATA 160Gバイト×2 |
| 内蔵ドライブ | HD DVD-ROM | |
| ディスプレイ | サイズ | 17インチ |
| 解像度 | 1440×900ドット | |
| グラフィックスチップ | Mobility Radeon X1400 | |
| グラフィックスメモリ | 128Mバイト(HyperMemory でメインメモリと共有。最大256Mバイト) | |
| サウンドチップ | チップセット内蔵(HDオーディオ) | |
| 光デジタル音声出力 | 丸形 | |
| PCカードスロット | TYPEII×1 | |
| Expressカードスロット | Expressカード54/34×1 | |
| メモリカードスロット | SDメモリーカード/メモリースティック/xD‐ピクチャーカード対応 | |
| USB | USB 2.0×5 | |
| IEEE1394 | S400/4ピン×1 | |
| ビデオ出力 | Sビデオ、D1/D2 | |
| ポインティングデバイス | タッチパッド | |
| イーサネット | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T | |
| 無線LAN | IEEE802.11 a/b/g準拠 | |
| FAXモデム | 56kbps(V.90)/14.4kbps | |
| 外形寸法 | W403×D295×H45.5ミリ | |
| 重量 | 約4.8キロ | |
| 搭載OS | Windows XP Home Edition SP2 | |
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