61年めの敗戦──フリーになった「Virtual PC」でフリーになった「Pacific War」を復活させる勝手に連載!「レトロ“PC”ゲームが好きじゃー」(2/4 ページ)

» 2006年08月17日 14時17分 公開
[長浜和也,ITmedia]

Virtual PCで「コンベンショナルメモリ600Kバイト超え」のTipsを復習する

 「Pacific War」は先ほども述べたようにSSIから発売されていた。登場当初は結構な値段であったが、それから十余年過ぎて、この本格的な戦略級太平洋戦争ウォーゲームはフリーソフトとしてMatrixGamesのWebサイトからダウンロードできるようになった。SSIが出荷していたモジュールにMatrixGamesが改良を加えた「Ver.3.2」となっているが基本的にDOSゲームである。日本語版のWindows XPでも起動するものの、コンベンショナルメモリの容量が足りないため、例えば空母搭載機や基地に駐屯する陸上部隊のデータを表示しようとすると「OUT OF MEMORY」となって画面が崩れてしまう。

 英語版DOSゲームを問題なく動作させるためには、やはりOSエミュレータを導入して、Windows XPのなかでDOSなりWindows 98なりのゲストOSを動かす必要が出てくる。この一連の「レトロPCゲーム」の記事ではOSエミュレータソフトとして導入が容易な「Microsoft Virtual PC 2004」を紹介してきた。導入が容易でゲストOSのインストールや設定が簡単ではあるが、マイクロソフトのパッケージソフトであるため、それなりに導入コストが必要であったが、先日からMicrosoftのWebサイトからこちらもフリーでダウンロードできるようになった(この話題についてはこの記事を参照のこと)。

 手持ちにゲストOS用に使うDOS、もしくはWindows 98、Windows 95が必要になるのは変わらないが、それでも、DOSゲームがずいぶんと楽に復活できるようになった。ただし、英語版のDOSゲームが安定して動作するコンベンショナルメモリ領域「600Kバイト以上」を確保するためにはDOSにしてもWindowsのMS-DOSモードを使うにしてもCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの設定が必要になる。一連の連載でも逐次紹介してきたが、ここでもう一度まとめておきたい。

 標準設定の日本語版のMS-DOSモードではフォントドライバとかIMEとかを読み込んでしまうため、HIMEM.SYSを組み込んでもコンベンショナルメモリは580Kバイトあたりが精一杯となってしまう。コンベンショナルメモリをあけるためには、フォントドライバやIME、日本語キーボードドライバの設定を削除して、CONFIG.SYSでEMMドライバを組み込む必要がある。削除するのは「JFONT.SYS」「JDISP.SYS」「JKEYB.SYS」「ANSI.SYS」「KKCFUNC.SYS」というあたりになる。AUTOEXEC.BATでは「NLSFUNC.EXE」「COUNTRY.SYS」が必要ない。いらない記述を削除して拡張メモリドライバを組み込むと、最終的にCONFIG.SYSの記述は以下のようにシンプルになる。

「DOS=HIGH,UMB」

「DEVICE=HIMEM.SYS」

「DEVICEHIGH=EMM386.EXE RAM」

 AUTOEXEC.BATは環境変数の設定のみなのでほとんど必要ない。唯一、Virtual PCで動く仮想PCのサウンドカード「Sound Blaster 16、AWE-32、またはサウンドデバイス互換」の環境変数をセットする記述が必要になる。

「SET BLASTER=A220 I5、D1、H5、T6」

 この引数でAはアドレスのスタート番地、IはIRQを指定する。Virtual PCの仮想PCはサウンドカードにA=220に、IRQ=5に決め打ちしてくる。DOSゲームではサウンドカードの設定で特定の値のみを使ってくる場合があるので(現に、一部のSSIゲームは起動時に独自のサウンドカード設定ツールを立ち上げて、PCのサウンドカード設定とゲームの初期設定の整合が取れていない場合、その都度指定しなおさないと終了してしまう)、そういうときはこの記述を設定しなおせばゲームの起動が楽になる。

 ゲストOSがWindows 98ならば、このあたりの設定はDOSアプリケーションを動かす設定情報を記録している「PIFファイル」(拡張子が.PIF)のプロパティに表示される「プログラム」→「詳細設定」で使用するドライバやモジュールをチェックするだけですむ。ラジオボックスで「EMSメモリ」だけを選択し、生成されたCONFIG.SYSの「DEVICEHIGH=EMM386.EXE」の末尾に半角スペースと“RAM”と加えればいい。

PIFファイルのプロパティを開いてプログラムタグにある詳細設定を選べばCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの記述ができる
ここで「設定」を選択すれば使うモジュールをチェックするだけでCONFIG.SYSの設定がすんでしまう

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