前ページまではコンシューマー製品を見てきたが、もう1つ何か忘れていないだろうか? そう、日本では3月に発表されたものの発売が延期されていたHP Photosmart Pro B9180だ。「200年間、色あせない」をキャッチコピーとしたプロ/ハイアマチュア向けのA3ノビ対応フォトプリンタで、8色の顔料インクを採用する。
関係者によると「インク材料やカラーマップの変更だけでなく、給紙系のメカニズムに手を加えるなどして、第2世代とも言えるモデルに仕上がっているので、ぜひ期待してほしい」と自信をのぞかせていた。
以上、駆け足でHPの新プリンタ/複合機を概観したが、優れたペーパーハンドリングや万能性、そして写真画質に磨きをかけたうえで、それらを手ごろな価格でユーザーに提供していこうという姿勢が随所に感じられた。本稿の冒頭で述べたHPの方針が忠実に反映された内容とも言えるだろう。とくにアジア太平洋地域ではDeskjetシリーズのような低価格機の需要が高いというせいもあるだろうが、日本では2〜3万円前後がボリュームゾーンを占めている。近日中に日本でも行われるであろう発表会では、ここで取り上げたどのモデルが採用されるのか、あるいは新たなサプライズが用意されるのか、注目して待ちたい。
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