あらかじめ断っておくと、ワールドワイドで展開するHewlett-Packard(以下、HP)は世界各国を国ごとではなく、4つの地域(リージョン)に分けている。今回の発表会はHPのアジア太平洋地区(AP)向けであり、いわば“隣の地域”で開催されたものであるが、PCやプリンタを中心に数多くのモデルが投入されており、今後の日本での動向を占う意味でも非常に興味深いイベントだ。
そこで、まずは発表会で明らかにされた中からPC関連製品に的を絞って紹介してく。近日中に日本でも別途発表される予定とのことだが、どれが日本で発売されるのかを予想するのも一興だ。
さて、こちらのニュースでもお伝えしているとおり、今年6月、日本HPはエンターテインメントノートPCとして「HP Pavilion」シリーズを投入し、個人向け市場に再参入を果たした。アジア太平洋地域では個人向けノートPCが好調に推移しており、12から14の国でシェア1位か2位を記録していると言う。
今回注目したいのはHP Pavilionはdv9100/dv6100/dv2000の3モデルで、いずれも光沢タイプのワイド液晶ディスプレイを搭載しているのが特徴だ。パネルサイズは順に17インチ/15.4インチ/14.1インチワイドとなり、2スピンドルタイプのエンターテインメントPCに仕上がっている。ラッチレスで液晶ディスプレイを開閉できるほか、音量調節や各種AV機能にワンタッチでアクセスできる静電式のタッチセンサーを実装するのもポイントだ。
最上位のHP Pavilion dv9100シリーズは、同社のモバイルワークステーションのように10キーを搭載した大柄のノートPCである。CPUには最新のIntel Core 2 Duoを採用し、グラフィックスチップにNVIDIA GeForce 7600(グラフィックスメモリは256か512Mバイトの選択)を内蔵するなどパワフルな仕様が目を引く。2基のHDDを実装可能で、Altec Lansing製のステレオスピーカを備えているのも特徴と言える。価格は最小構成で1299米ドル、発売は9月をめどに行われる予定だ。同時に日本では接続するオプションが用意されていないExpansion Bay用のアイテムとして、HP xb3000 Expansion Baseがラインアップされる。
一方のdv2000は、14.1インチワイド液晶ディスプレイを備えており、デザイン的には15.4インチのワイド液晶ディスプレイを搭載した上位機dv6100シリーズを受け継ぐ。ボディは従来と同様に黒を基調としつつも、パームレスト面を銀色にしたツートーンカラーを採用する。液晶パネルだけでなく、天面部分も光沢感あふれる仕様になっているのが見どころだ。また、液晶ディスプレイ部にビデオチャット用の小型カメラを内蔵しているのもトピックと言えるだろう。
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