PC USER Pro

グラフィックスワークステーション級の性能を――「Endeavor NJ5000Pro」(2/3 ページ)

» 2006年10月05日 15時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

ユーザーインタフェースをリファイン

 特徴的な1920×1200ドットの液晶ディスプレイはノングレア処理を施した映り込みの少ないタイプだ。最近はワイドパネル=AV指向ということで光沢加工されたディスプレイが多い中、あくまでPCとしての利用を重視した選択といえる。輝度も十分確保されており、落ち着いた発色は長時間利用に適したものだ。

 本体サイズを生かした19ミリピッチのキーボードや、誤動作を防ぐ一段低い位置としたタッチパッドなどはほぼそのままNT9500Proから継承。キーストロークも2.5ミリを確保しており、カチっとした固めのキータッチで剛性感も不満はない。デザイン面でも触れているが、キーボードが適度に傾斜し、パームレスト部の高さが抑えられている点も使いやすさにつながっている。

 一方、NT9500Proで採用されていた4方向キーと一体の「PgUp」「PgDn」キーは、再度「Fn」キー併用タイプに戻されている。好みにもよるが、左右カーソルキーの上にある隙間を利用して「PgUp」「PgDn」キー間に上キーを配置するよりは、「Fn」キーと上下キーを組み合わせた方が直感的に利用できそうだ。

ディスプレイ(写真=左)とキーボード(写真=中央)、本体底面(写真=右)

 ちょっと気になったのはタッチパッドのフレーム部とも一体となった、1枚タイプのマウスボタンだ。もちろん、左右押せばそれぞれ左右ボタンとして機能するのだが、中央部の1センチ程度は反応しない。タッチパッドを片手で操作する場合は、パッドを薬指や中指で、マウスボタンを親指で、といったように、左右ボタンの境界付近をクリックする人もいるだろうから、ちょっとデザインより過ぎかな、という印象を受けた。

 外部インタフェースは、USBポート×4、PCカードスロット、メモリカードスロット(SD/MMC/MS)、IEEE1394(4ピン)、ギガビットLAN、モデムポートに加え、アナログRGBとDVI-D出力も装備する。NT9500Proでは不評だったUSBポートの背面一括配置は改められ、右側面に2ポート、背面に2ポートを振り分けて、一時的に利用するUSBデバイスのケーブルの抜き差しも容易になった。またPCカードスロットと縦に並んでいたメモリカードスロットは前面右寄りに移動し、エクステンド部が大きいPCカード利用時でも干渉が少なくなっている。

 2つのビデオ出力端子が右側面にあるのは賛否両論だと思うが、ノートPCである以上、365日24時間外部ディスプレイをつなぎっ放しという使い方は考えにくい。一定の頻度でケーブルの抜き差しは発生するだろう。外部ディスプレイを繋ぎっ放しにするくらいなら小型のデスクトップPCでよいはずだ。レイアウトにも特に無理はなく、背面よりはこの位置が正解、といった所だろうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  4. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  8. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  9. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー