Dialive LDT-1S200Uは、本体に最長15センチのロッドアンテナを収納できるロジテックの最新チューナー。元祖ワンセグチューナー「LDT-1S100U」よりもアンテナ長が68ミリも伸び、より良好な受信環境で利用できるようになった。コネクタは本体のやや右よりに配置しており、ノートPCで横に並ぶUSBポートを潰さないように配慮している。また、クリップ式のUSB延長ケーブルを付属しており、PCに接続する際も、感度調整がやりやすくなった。USB端子からの張り出しが解消できるのは、屋外使用ではとても助かる。コネクタを本体に収納するギミックは踏襲せず、キャップを付属している点は残念だが、全体的に扱いやすいデザインに進化したと評価できるだろう。


ロジテック「Dialive LDT-1S200U」(写真=左)。LDT-1S200Uの左隣のUSBポートを潰さない気の利いたデザイン(写真=中央)。クリップ型のUSB延長ケーブルにより、液晶パネルの裏にチューナーを配置できるようになった(写真=右)TVソフトは標準で番組録画に対応。ただし、ワンセグEPGによる番組予約は使えず、今のところ視聴中の番組を保存する使い道しかない。そのほか、2カ国語放送と多重音声放送の音声切り替えに対応するなど、LDT-1S100Uに付属するTVソフトのアップデート版とほぼ同一の機能を備えている。コツはいるものの、テレビ画面の大きさを無段階で調整できるのはやはり便利だ。ほかのアプリケーションを操作中も、開いたスペースを最大限に活用できる。


付属のTV視聴ソフト。出荷時の段階で録画機能を搭載している(画面=左)。メイン画面は簡単に最小構成にできる(画面=中央)。サブウィンドウはOSDとビデオファイル一覧のみで、非常にシンプルだ(画面=右)第1回、第2回で試用した6製品だけをみても、各モデルで利用できる機能はばらつきが多い。購入を迷っている人なら、条件を絞り込みやすい状況といえるだろう。
しかし最良の選択をするためには、やはり受信感度の確認は欠かせない。ワンセグ対応機器が増え、地上デジタル放送推進協会(D-PA)も放送環境の向上を進めてはいるが、チューナーやアンテナの性能によって受信環境は大きく変わってくる。次の第3回では山手線に乗車して各チューナーの受信性能をチェックしていく。
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