新生活に向けた“超多機能”複合機のススメ――エプソン「PM-A970/PM-T990」Vista搭載PCもTVもつながる(1/4 ページ)

» 2007年01月31日 08時00分 公開
[ITmedia]

 個人向けのインクジェット複合機/プリンタは毎年の年末商戦に新製品が出揃うが、春の新生活スタートシーズンに向けて価格が下がりやすいこの時期も、最新モデルを入手するには絶好のタイミングだ。また、1月30日にWindows Vistaが一般向けに発売されたことに伴い、PCだけでなく、周辺機器の環境も一新したいと考えるユーザーも少なくないだろう。今プリンタを購入するなら、豊富な機能を揃えた最新複合機がおすすめだ。

キーワードは「買い替え」「マルチファンクション」「スタンドアロン」

豊富な機能を1台に凝縮したエプソン複合機のフラッグシップモデル「PM-A970」

 現在、PCユーザーのほとんどが、何らかのプリンタ機器を所有しているのではないだろうか。個人向けのプリンタ機器といえばインクジェット機が定番で、1990年代の後半から急激に普及率が伸びた。そこから2007年現在までの間に、2つの大きな変化が起こっている。1つは「買い替えニーズの増大」、もう1つは「シングルファンクションからマルチファンクションへの移行」だ。ここでのシングルファンクションとは印刷機能だけを備えた製品、マルチファンクションとは複合機を示している。

 一般的に、個人向けプリンタ機器の買い替えサイクルは、3年〜4年と言われている。現時点から逆算すると、2002年〜2004年以前に購入した製品は、そろそろ買い替えの時期に差し掛かっているわけだ。1年前の製品ならともかく、3年〜4年前のモデルと最新モデルでは性能も機能も大きな違いがある。プリンタの進化を実感できるという意味でも、3年〜4年の買い替えサイクルは妥当なところだろう。

 さて、2002年〜2004年以前のプリンタは、売れ筋がシングルファンクション機だったことに注目したい。マルチファンクションの複合機も次第に頭角を現しつつあったが、その年の最新技術や機能は、まずシングルファンクション機に搭載されるのが一般的で、複合機は多機能な半面、性能は中庸という印象があった。

 ところが今では、シングルファンクション機と複合機の立場は完全に逆転している。売上ランキングの上位は複合機が占め、最新のプリントエンジンも複合機の上位モデルに惜しみなく投入されるようになった。

 複合機が躍進した理由は、スタンドアロン機能によるところが大きい。スタンドアロン機能とは、PCを使わなくても複合機だけで完結する機能のことだ。これには、カラーコピー機能、デジカメ写真やCD/DVDレーベルのダイレクト印刷機能などが当てはまる。これから複合機を買うなら、スタンドアロン機能の充実が大きなポイントになるはずだ。加えて、デジカメ写真の印刷を考慮すると、印刷品質に優れたモデル、いわゆるフォト複合機が大前提と言える。

 前置きが長くなったが、上記のような複合機の条件を満たすモデルとして、今回はエプソンのマルチフォトカラリオ「PM-A970」を中心に紹介しよう。複合機全体で印刷品質が底上げされた現在、フォト画質という観点では、どのモデルも一見したときの差は小さくなった。しかし、スタンドアロン機能の豊富さや使い勝手も含めると、PM-A970は間違いなく最強クラスの存在だ。

本体サイズ(幅×奥行き×高さ)は450×438×227ミリ。機能面の充実ぶりを反映し、やや大ぶりのボディだが、給紙/排紙トレイを伸ばしても本体の専有面積があまり変わらない点は使いやすい
インクは染料6色の「つよインク200」だ(写真=左)。インクカートリッジは各色独立タイプで、本体前面から手軽に交換できる。耐光性50年、耐オゾン性25年、アルバム保存200年という高い保存性も備えたインクだ。スキャン機能は、35ミリネガ/ポジの6コマスリーブとマウントに対応する(写真=中央)。付属のフィルムホルダーは、未使用時に本体の原稿カバー内部に収納できる。2系統の給紙機構を搭載(写真=右)。前面はA4普通紙専用なので、A4普通紙は常に給紙しておき、背面給紙で写真用紙やはがきを使い分けるのが効率的だ

Windows Vista用のドライバ、ソフトウェアも随時提供予定

 なお、この春に複合機を購入する場合に気になるのが、Windows Vistaへの対応だが、エプソンは既存製品の対応を進めているため、心配は無用だ。今回紹介する複合機とプリンタに関しては、Windows Vista対応のドライバとソフトウェアが1月30日以降、随時配布される予定になっている。詳しくは、同社のWebサイトでチェックしてほしい。

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