非対応のWindowsヘルプを利用可能にするサクッとおいしいVistaチップス 5枚め

» 2007年04月27日 11時00分 公開
[織田薫,ITmedia]
今回のチップスが使えるエディションは?
エディション Home Basic Home Premium Business Ultimate
対応状況

 Windowsのヘルプシステムは、ユーザーインタフェースの変遷に伴っていろいろな変更が加えられてきた。Windows 3.1でサポートされたWindowsヘルプは、16ビット版と32ビット版の2種類があった。Windows 98の時代にはWindowsヘルプに変わるHTMLヘルプが登場し、Windows XPではヘルプとサポートセンター(Help and Support Center)が標準のヘルプシステムになっている。そしてVistaが採用するヘルプシステムはアシスタンスプラットフォームクライアント(Assistance Platform Client)と呼ばれるもので、以前のどのバージョンとも互換性がない。

Windowsヘルプ(32ビットの.hplファイル)を起動しようとすると、このようなエラーが表示される

 さて、フリーウェアやシェアウェアの場合、どのシステムでも動作するWindowsヘルプファイル(.hlp)か、Windows 98以降のシステムで利用可能なHTMLヘルプファイル(.chm)を利用していることがほとんどだ。しかし、Windows VistaはWindowsヘルプの32ビット版を標準でサポートしていないため、拡張子.hlpのファイルを表示できない点は要注意だ。VistaはWindowsヘルプの16ビット版なら標準でサポートしているのだが、現在使われているWindowsヘルプは32ビット版が多く、ヘルプファイルが開けなくて困るケースは少なくないと思われる。

 Vistaで.hlpのヘルプファイルを利用するには、インターネットから別途モジュールをダウンロードしてインストールすることが必要だ。該当するモジュールは、マイクロソフトのサイトで公開されている。

 ただし、Windows VistaでWindowsヘルプを利用する際には、いくつかの制限事項がある点を覚えておきたい。詳細はマイクロソフトのサポート情報「文書番号917607」に記述されているが、ポイントとなる制限事項は「一部のマクロ機能が無効になる」と「共有フォルダのヘルプファイルを利用できない」の2つだ。

Windows Vista用のWindowsヘルププログラムを導入すると、Windowsヘルプ形式の32ビット版ファイルを開くことができるようになる(写真=左)。ネットワークドライブのWindowsヘルプファイルを直接開こうとすると、ヘルプファイルを表示できないというエラーメッセージが出る(写真=右)。ローカルにコピーしてから開けば問題ない

 もっとも、これら2つの項目はレジストリの操作によりセキュリティ設定を低くすることで、制限を解除できる。まずは、スタートメニューのクイック検索に「regedit」と入力して「Enter」キーを押し、レジストリエディタを起動。次に「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft」までキーをたどり、サブキー「WinHelp」を作成する。そしてWinHelpを開き、「編集」メニューから「新規」の「DWORD値」を選択し、以下のDWORD値を設定すればよい。

レジストリで制限事項を解除する
制限を解除したい項目 値の名前 値の内容
マクロの有効化 AllowProgrammaticMacros DWORD 1
共有フォルダのヘルプの利用 AllowIntranetAccess DWORD 1

 ただし、共有フォルダのヘルプを利用するには、Internet Explorer 7の設定も必須だ。インターネットオプションの「セキュリティ」タブで、「ローカルイントラネット」を選択し、ヘルプを格納しているサーバ名かIPアドレスをゾーンに追加する必要がある。この設定を行うと、UNC(Universal Naming Convention)名でヘルプファイルを参照できるようになる。

 とはいえ、これらの設定変更はセキュリティレベルを下げることにつながるので、十分注意してほしい。また、共有フォルダのヘルプを利用できるようにする方法は手順が少々面倒なこともあり、ここは素直にヘルプファイルをローカルのフォルダにコピーして開くのがよいだろう。

注意

レジストリの操作は、Windowsの基幹に関わる設定を変更するため、不具合が発生する可能性があります。設定を変更する場合はバックアップを取ったうえ、自己責任でお願いいたします。編集部はWindowsの設定変更により生じた損害について、一切の責任を負いません。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  2. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  3. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  4. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
  5. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  6. リュック1つで展示会セミナーの音響セット構築レポ 現場で得た“2.4GHz帯混信地獄”を生き抜く教訓 (2026年03月11日)
  7. 最新Core Ultra X7 358Hの破壊力! 16型OLED搭載で内蔵GPUがディスクリート超え!? Copilot+ PC「Acer Swift 16 AI」レビュー (2026年03月10日)
  8. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  9. 出張や通勤で荷物が増えても安心な「ミレー ビジネスリュック EXP NX 20+」が27%オフの1万3865円に (2026年03月10日)
  10. 「iPhone 17e」実機レビュー! 9万9800円で256GB&MagSafe対応 ベーシックモデルの魅力と割り切り (2026年03月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年