今回のチップスが使えるエディションは? | ||||
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エディション | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
対応状況 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows Vistaのスタートメニューには、Windows XPでおなじみの「ファイル名を指定して実行」機能が標準で表示されていない。Vistaでは強化された検索機能を活用してプログラムを検索すればよいという考え方だと思うが、従来の操作方法と大きく異なるため、Windows XPに慣れていた人ほど最初は使いこなすのが難しいと感じるかもしれない。
そもそもWindowsのスタートメニューは、Windows 2000まであまり大きな変化はなかったが、Windows XPでLunaインタフェースを採用したことにともない改良が加えられた。Windows XPのLunaインタフェースでは、スタートメニューの左側に最近使ったプログラムの一覧、右側に従来型のメニューを表示することにより、使用頻度の高いアプリケーションにアクセスしやすくしたのだ。
VistaのスタートメニューはWindows XPのLunaをベースにしたものだが、「すべてのプログラム」を選んだときに下の階層のメニューが右方向に広がることなく、スタートメニュー内で階層表示が切り替わるようになった。また、プログラムを検索する方法が大幅に変更され、スタートメニューにデスクトップ検索機能を統合した点が大きな特徴となる。スタートメニューの「クイック検索」ボックスに文字列を入力すると、ファイル名やメタデータを即座に検索し、該当するアプリケーションやファイルを表示する仕組みだ。
クイック検索を利用すると、入力内容をリアルタイムに判断して入力中に検索結果が次々と絞り込まれるので便利だが、日本語で入力する場合は変換も必要になるので少し面倒なこともある。また、プログラム名を途中まで入力しても自分の想定しているプログラムが検索されるとは限らず、過去の検索履歴も呼び出せないため、結局はプログラム名をすべて入力するはめになることも少なくない。
一方、「ファイル名を指定して実行」の場合は、ファイル名をすべて入力しなければならない半面、過去に実行したプログラムの履歴がプルダウンメニューから呼び出せることから、使い続けると非常に直感的に利用できるようになるという利点がある。VistaでもWindows XPと同じようにスタートメニューからすばやく「ファイル名を指定して実行」を使えるようにしておけば、重宝するだろう。以下の設定を行うことで「ファイル名を指定して実行」を表示することが可能だ。
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