人気の24インチワイド液晶が色鮮やかに進化――デル「2407WFP-HC」を試す:“Dell TrueColor”の画質は?(1/3 ページ)

» 2007年06月21日 17時35分 公開
[前橋豪,ITmedia]

広色域バックライト搭載モデルを拡充するデル

デル「2407WFP-HC」

 デルが2006年3月に発売した24インチワイド液晶ディスプレイ「2407WFP」は、HDCP対応のDVI-D端子を搭載し、俗に言うフルHD(1920×1080ドット)を超えるWUXGA(1920×1200ドット)の表示ができ、しかも定期的に実施されるキャンペーン時なら競合製品より圧倒的に安く購入できるとあって、人気を博した。

 6月19日に発売された「2407WFP-HC」は、2407WFPの後継機に相当する製品だ。WCCFL(色再現範囲の広い冷陰極管)バックライトを採用したことで、色再現域を従来の72%から92%(NTSC比)に拡張しているのが特徴となる。一方で、最大輝度が450カンデラ/平方メートルから400カンデラ/平方メートルに下がっているが、それ以外のスペックは2407WFPと変わらない。発売時の価格は10万8000円だ。

 デルがWCCFLバックライト搭載モデルを発売するのは、27インチワイドの「2707WFP」、30インチワイドの「3007WFP-HC」に続いて3台めとなる。デルはWCCFLによる色域拡張技術を“Dell TrueColor”と名付けて訴求しており、年内にはNTSC比で100%以上の製品を投入する計画だ。ちなみに、WCCFLバックライト搭載モデルは型番末尾に“HC”(High Colorの略)の文字が付いているので、購入時の目安にするといいだろう(2707WFPのみHCが付いていない)。

可動範囲の広いボディと5系統入力のインタフェースを継承

 ブラックとシルバーのツートーンカラーを採用したボディは、2407WFPと同様だ。広色域モデルだからといって、上位モデルの2707WFPのようなアルミニウムボディは採用していない。とはいえ、V字型のスタンドは奥行きが195ミリと短いことに加えて重量感があり、設置性と安定性はともに高い。

 画面の位置合わせは、上21度/下3度のチルト、左45度/右45度のスイベル、約100ミリの高さ調整、さらには縦位置表示にも対応している。液晶ディスプレイ部の高さは、設置面に近い位置まで下げられるため、画面の位置が高すぎて目や肩が疲れるようなことはなく、使い勝手は良好だ。なお、VESAのアームマウント規格に準拠した100ミリピッチのネジ穴も設けられているため、スタンドを外して市販のフレキシブルアームを装着することもできる。

画面の角度や高さの調整は柔軟に行える

 インタフェースは、PC入力がHDCP対応DVI-DとD-Subの2系統、AV入力がコンポーネントビデオ、S-Video、コンポジットビデオの3系統を用意。USB 2.0ハブ機能も引き続き搭載し、背面と左側面に2つずつのUSBダウンストリームポートを配置している。

 そのほか、左側面にメモリカードリーダー(CF TypeII、SDメモリーカード、MMC、メモリースティック、スマートメディアに対応)を内蔵しているのはユニークだ。スピーカーは備えていないが、オプションで液晶パネル部の下に装着して使う外付けスピーカーユニット「AS501」が提供されている。

電源を含むインタフェースは背面に集中している(写真=左)。左側面には、メモリカードリーダーと2基のUSB 2.0ポートが並ぶ(写真=右)

WCCFLバックライトがもたらす画質とは?

1920×1200ドット表示の24インチワイド液晶パネルを装備

 液晶パネルはVA系で、表示傾向とパネルスペックから察するにS-PVA方式のようだ。輝度は400カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1、応答速度は白黒が16ms、中間階調間がオーバードライブ回路により6ms、視野角は上下178度/左右178度と高い水準にある。

 気になる表示品質だが、写真や動画を再生してみると、誰の目にも明らかなほど2407WFPと発色が違って見える。WCCFLバックライトによって赤、緑、青の色域がNTSC比で約92%(Adobe RGBに近い色域をカバー)まで広がったことで、エメラルドグリーン、コバルトブルー、深紅といった色の表現力が増しているのだ。一般的にこのクラスの液晶ディスプレイは、NTSC比で72%(sRGBの色域をカバー)程度の色域なので、乗り換えると色乗りがよすぎて目が慣れるまで時間がかかるかもしれない。いずれにしても、広色域によるダイナミックな映像表現は、2407WFP-HCの強力な武器と言える。

 輝度は2407WFPより若干下がったが、最高輝度の設定では動画を明るく表示するのに十分なほど明るくなる。長時間の文書作成やWebブラウズを考えると、最低輝度の設定にした場合にもう少し暗くなってほしいところだが、明るすぎて困るようなことはない。

 階調性については、グラデーションを全画面で表示すると、中間階調でわずかにバランスが悪い部分があるが、トーンジャンプが目立つほどではなく、凝視しなければ気にならないレベルだ(PC入力時のデスクトップモードの場合)。今回入手した評価機では、輝度ムラ、表示ムラが気になることもなく、画質の向上が感じられた。



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