最新プラットフォームで面目一新のUMPC──工人舎「KOHJINSHA SH6」シリーズ(1/3 ページ)

» 2007年06月26日 00時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

Intel Ultra Mobile Platform 2007採用した低価格ミニノートPC

工人舎の「SH6」シリーズはインテルがIDF Spring 2007で提唱したIntel Ultra Mobile Platform 2007を取り入れた最新のUMPCだ

 工人舎から登場する「KOHJINSHA SH6」(以下、SH6)シリーズはA5サイズのミニノートPCで、Intel Ultra Mobile Platform 2007に準拠、CPUにはIntel A100を、チップセットにはIntel 945GUをそれぞれ採用している。A5サイズなので一般にイメージされる「UMPC」からやや離れた製品となるが、その代わりに汎用性の高い部品やインタフェースを採用することで、低価格で実用性の高いミニノートPCに仕上げている。

 工人舎は、すでに同じA5ミニノートPCである「SA」シリーズをリリースしている。こちらは、組み込み用に通常使われる統合型CPUのAMD Geode-LXを採用する。SAもSHもより小型なプラットホーム向けに生産されている汎用性の高いプラットフォームを採用することで、コンパクトなノートPCを低価格で仕上げている点が共通する。

 ほかにもHDDは2.5インチドライブを搭載し、メモリはMicro DIMMではなくSO-DIMMを実装するなど、やはり、コストが抑えられる規格を採用している。この工夫は、販売価格を抑えられるだけでなく、ユーザーがハードウェアをアップグレードする場合にもコスト的なメリットとなる。なお「SH6」シリーズは「SA」シリーズの後継ではなくWindows Vistaが利用可能な上位機種という位置付けとなっている。そのため「SA」シリーズも価格が改定されたうえで併売される。

 今回は、メモリ容量512Mバイト、HDD容量40Gバイト、OSにWindows Vista Home Basicを導入したベーシックモデル「SH6KB04A」を評価してみた。

サイズを生かした“充実のインタフェース”

 本体に用意された外部インタフェースは「SA」シリーズをほぼ継承する。左右側面に1つずつUSBポートを備え、CF TypeIIとSDメモリーカード/MMC/メモリースティック対応のスロット、アナログRGB出力、有線LANポートを備える。無線接続はIEEE 802.11g/bの無線LANとBluetooth V2.0+EDRを内蔵しているので、ミニノートPCとしては拡張性も十分だ。前面のボリュームダイヤルはソフトウェアで調整するタイプだが、中央部を押し込むことでミュートもできる。「SA」シリーズから追加された点としてはスライド式の無線LANハードウェアスイッチがある。モバイル利用などでバッテリー消費を少しでも抑えたい場合に便利だ。

左側面には有線LAN、USB 2.0、VGAのコネクタが、右側面にはCFカードスロット、3in1(SDメモリーカード/MMC/メモリースティック)スロット、USB 2.0が備えられている

前面には無線ネットワークコントローラのオンオフスイッチと音量調整のジョグダイヤルが用意されている。液晶ディスプレイ天面の右端に見えるのは内蔵のスタイラスで左端に見えるのがワンセグアンテナ端子だ

 ミニノートPCとして「SA」シリーズから退化したと言えなくもないのが冷却ファンの装備だが、これもサイレントモードに切換えることでファンレス動作を可能にしている。CPUパフォーマンスを犠牲にしているが、処理能力が目に見えて低下する印象は受けなかった。バッテリー動作時間もパフォーマンスとのトレードオフで「SA」シリーズの約5時間から約3.3〜3.5時間と短くなってしまったが、駆動時間をほぼ倍にしてくれるラージバッテリーもオプションで用意される。また「SA」シリーズと同じように充電時間も短い。標準バッテリーなら約1.3時間、ラージバッテリーでも約1.7時間で85%まで充電が可能だ。

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