オンキヨーは7月2日、ソーテックを子会社化すると発表した。公開買い付け(TOB)と第三者割当増資の合計約26億円で株式の50.1%を取得する。ソーテックのPC開発力を取り込み、高音質再生に特化したPC開発などを加速させる狙い。
ソーテックの筆頭株主・ACTIV Investments Fund(AIF)から支援要請を受け、応じることにした。
オンキヨーは米Intelなどから出資を受け、家庭用の高音質なPCなどに進出している。自社のアナログ技術・デジタルネットワーク技術にソーテックのPC企画・量産技術を組み合わせ、オリジナリティの高い商品を開発するほか、生産・販売の効率化にもつなげるとしている。
TOBは7月3日から31日まで、1株当たり2万6464円(直近3カ月の同社株式の終値平均値)で買い付ける。AIFは全株(発行済み株式の15.9%)を応募し、TOB終了後、売却金額に相当するオンキヨー株を取得する。第三者割当増資は8月16日払い込みで行い、オンキヨーはソーテックを連結子会社化する。ソーテックは大証ヘラクレス上場を維持する方向。
ソーテックは6期連続で最終赤字に陥っている。2007年3月期の連結売上高は155億8400万円だったのに対し、営業赤字は9億9100万円、経常赤字は9億8600万円、最終赤字は11億6900万円。
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