本体背面の大部分をバッテリーが占めるため、主要なインタフェースは本体の左右側面に配置されている。USB 2.0は左側に2つ、右側の奥に1つの合計3つを搭載し、抜き差し頻度の高い周辺機器と常時接続するマウスなどで接続する場所を使い分けられる。また、ExpressCard/34スロットとメモリースティックスロット、SDメモリーカードスロットをアクセスしやすい右側面手前に配置し、LANコネクタもケーブルが邪魔になりにくい右側面奥に用意されるなど、使い勝手を十分に考慮したレイアウトになっている。
底面には大小2つのカバーが用意され、小さいカバーの中にHDDベイが、大きいカバーを開けると2つのメモリスロットとCPUソケット、CPUとチップセットを冷却するためのヒートパイプやファンがそれぞれ顔をのぞかせる。メモリスロットは出荷状態で2基とも埋まっているので、購入後に最大容量にメモリを増設する場合は、搭載済みメモリモジュールをすべて取り外す必要がある。
なお、評価作業中に本体の動作音と発熱をチェックしてみたところ、アイドリング中の駆動音はほぼ皆無で、キーボード面やパームレストといった肌が接触する部分でも気になる発熱が感じられなかった。また、後ほど結果を示すベンチマークテストの計測中に駆動音と発熱が増加することはなく、高負荷状態においてもユーザーが不快になることはなかった。わずかに、底面の右奥にある排気口付近の温度が高めであった程度だ。
VAIO type Cに付属するソフトで注目されるのが、秋モデルから新たに導入された「VAIO Movie Story」と「VAIO MusicBox」だ。VAIO Movie Storyは、ビデオカメラやデジタルカメラで撮影した動画と静止画を素材にして、BGMや映像効果を盛り込んだ見栄えのするムービーを自動で作成する。わずか3ステップの操作で高品質なムービーを作成できるので、旅の記録や子供の成長記録などで残していたムービーを手軽に楽しみたいときに重宝する。
VAIO MusicBoxは、HDDに保存した音楽ファイルを自動的に解析して、雰囲気やテンポといったメタデータを作成、その結果に基づいて曲をテーマごとのチャンネルに登録するソフトだ。時間帯別にあった曲を再生する「おまかせチャンネル」のほか、目覚めの音楽に適したさわやかな曲を集めた「おはようタイム」、くつろぎたいときに聴きたくなるスローテンポな曲が登録される「スローライフ」など、24のチャンネルから、聴きたいテーマを1つを選ぶだけで、そのときの気分にぴったりの曲が自動的に再生される。なお、Windows Media PlayerやiTunesのような、音楽CDからのリッピング機能や、音楽ファイルの管理機能は搭載していない。
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