Blitz Formula SEには、R.O.G.シリーズの定番機能ともいえるギミックが多数用意されている。基板に電源とリセットボタンがあるのは当然として、HDDアクセスLEDもオンボードで用意されたので、オーバークロッカーに多い「バラック組み」システムでも、スイッチやインジケータのコネクタを「チマチマ」取り付ける必要がなくなった。
また、COMMANDO以前のR.O.Gシリーズでは基板に実装されていたCMOSクリアのボタンが、Blitz Formula SEでは背面のバックパネルに移動したほか、バックパネルに設置されていたBIOSのPOSTコードを表示する「LCD Poster」が、ケーブル接続の外付けユニットに変更されるなど、マザーボードをケースに組み込んで使う「ごく普通のユーザー」でも、R.O.G.シリーズに用意された機能が使いやすいように改善が施されている。
そのほかのオンボード機能もハイエンドモデルらしく豊富で、ギガビットイーサが2系統、IEEE1394×1、USB 2.0×6、光デジタル音声出力(同軸+光)を備えている。Serial ATAは、ICH9Rが制御する6ポートのみだが、RAIDの0、1、5、10、JBODが構築できる。Parallel ATAは、オンボードに用意された「JMB368」が制御する1ポートのみが利用できる。
Blitz Formula SEのサウンドコントローラとして、専用スロットに装着して利用する小型のカード「Supreme FXII」が付属する。これは、従来のR.O.G.シリーズ「COMMANDO」などに付属していた「Supreme FX」の後継となるモデルで、PC内部のノイズをシャットアウトするシールドが追加されている。なお、Supreme FXとはスロットの形状が異なるため、互換性はない。
ひとつ気になるのが、マウス用のPS/2ポートが廃止されたために、USB接続のマウスしか使えなくなったことだ。ユーザーとしてはあって困るものでもないので、PS/2キーボードのポートを残しているのなら、こちらも残しておいて欲しかった。
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