今回、ベンチマークテストで利用したのは、FutureMarkのPCMark05(Build 1.2.0)と3DMark06(Build 1.1.0)、id SoftwareのDOOM 3の3つだ。なお、GeForce 7150/nForce 630iの仕様では、サポートするメモリのバス構成がシングルチャネルのみだが、Intel G965 Expressではシングルとデュアルのどちらも可能である。そのため、Intel G965 Expressマザーボードではシングルチャネルとデュアルチャネルのメモリ構成でパフォーマンスをチェックしている。メモリのタイミング設定はSPDに合わせており、オーバークロック機能はすべてオフにした。
Intel G965 Expressマザーボードでメモリをシングルチャネル構成にした場合、GeForce 7150/nForce 630iマザーボードのベンチマーク結果は、3DMark06の総合スコア以外でイーブンかIntel G965 Expressマザーボードをわずかに上回る。ただし、Intel G965 Expressマザーボードでメモリをデュアルチャネル構成にすると、GeForce 7150/nForce 630iマザーボードの結果はPCMarkの総合スコアでやや遅れをとるようになる。
市販ゲームタイトルを使ったDOOM 3のtimedemoベンチマークでは、Intel G965 Expressマザーボードのメモリをデュアルチャネル構成した結果も上回るなど、3D性能で優れたパフォーマンスを発揮している。多くのPCゲームはNVIDIAやAMD(ATI Technologies)が出荷する単体GPUにチューニングされており、その流れを受け継ぐグラフィックスコアを採用しているGeForce 7150/nForce 630iは、Intel G965 Expressに比べて、3D性能において有利であると考えることができるだろう。
GeForce 7150/nForce 630iは、スタンダードなGPUエンジンを組み込んだことで、ある程度の3D性能を期待できる。そのあたりがインテルの統合型チップセットと大きく異なるところだ。
実売価格はマザーボードベンダーよって多少異なるが、GeForce 7-Series for Intelの最上位モデルとなるGeForce 7150/nForce 630iマザーボードでも1万円強程度であることは高く評価していいだろう。
もちろん、LOST PLANETのような重たい3DゲームとなるとGeForce 7150/nForce 630iでもパワーが足りないが、とりあえず、VistaのWindows Aeroモードで使えるPCを低コストで組み立てたいユーザーには、ぜひ検討してもらいたいチップセットである。
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