レビュー
» 2007年10月19日 16時00分 公開

イマドキのイタモノ:「GeForce 7-Series for Intel」マザーはゲームでどこまで使えるか (1/2)

「MCP73」の開発コード名のほうが知られている(そして言いやすい)NVIDIAの統合型チップセット。その組み込まれたグラフィックスコアの性能を検証してみた。

[笠原一輝,ITmedia]
GeForce 7-Series for Intelの最上位モデルとなるGeForce 7150/nForce 630i。ノースブリッジとサウスブリッジが1つになった統合型チップセットだ

 NVIDIAの“MCP73”こと「GeForce 7-Series for Intel」は、インテルプラットフォーム向けのワンチップの統合型チップセットで、GeForce 7シリーズ相当の統合型GPUを内蔵しており、Windows VistaにおけるWindows Aero環境を低コストで実現できる。

 そのスペックの詳細はすでにこちらの記事で紹介しているが、今回はそのラインアップの中から最上位モデルのGeForce 7150/nForce 630iを搭載したエンジニアリングサンプルのマザーボードを使って、3D性能を中心にチェックしていく。なお、エンジニアリングサンプルゆえ、マザーボードベンダーから市場に投入される製品版とは異なる部分もあるかもしれないので、その点は留意していただきたい。

GeForce 7150/nForce 630iを搭載したMSIの「P6NGM-FIH」

評価に使ったMSIの「P6NGM-FIH」はワンチップのGeForce 7150/nForce 630iに2本のメモリスロット、1本のPCI Express x16スロットに2本のPCIスロットとシンプルな構成のmicroATXマザーボードだ

 今回の評価作業で用いるサンプルは、MSIのGeForce 7-Series for Intelマザーボード「P6NGM」シリーズから、最上位のGeForce 7150/nForce 630iを搭載する「P6NGM-FIH」だ。CPUソケットにLGA775を採用するインテルプラットフォームのマザーボードで、FSBは800MHzと1066MHzに加えて1333MHzにも対応する。メモリスロットは2本用意しているので、2Gバイトのメモリモジュールを利用すれば最大4Gバイトまで実装できる。

 拡張スロットはPCI Express x16が1つ、PCI Express x1が1つ、32ビットのPCIスロットが2つ用意されている。ストレージ関連インタフェースは、Serial ATA(3Gbps)が4ポート、IDEとFDDがそれぞれ1ポートずつとなる。Serial ATAではRAIDの構築が可能で、RAID 0、1、0+1、5の各レベルに対応する。ほかにも、ギガビットイーサ、HDMI、アナログRGB出力などを備えている。

 P6NGMのフォームファクタはmicro ATXで、電源ピンは標準的な24ピン+4ピンを採用している。このため、一般的なmicroATXケースやATX電源を利用できる。

GeForce 7150の性能をインテルの最高峰統合型グラフィックスコアと比較する

 それでは、ベンチマークテストで、GeForce 7150とnForce 630の組み合わせが発揮するパフォーマンスを計測していこう。今回は、比較対象としてIntel G965 Expressチップセットを搭載したマザーボードを用意した。すでに「Intel 3シリーズ」という最新のチップセットを搭載したマザーボードが流通しているのに、古い世代のチップセットを選んだのには理由がある。

 インテルの統合型チップセットに組み込まれているグラフィックスコアには、“X”の頭文字がつく「Intel GMA X3x00」シリーズと“X”がつかない「Intel GMA 3000」という2系統が存在する。“X”モデルは、3D性能も高く動画高画質化機能の“Intel ClearVideo Technology”に対応するなど、高い性能を持ったモデルで、3Dゲームや動画再生におけるパフォーマンスを重視するユーザーを対象としている。

 さらに、“X”モデルは、最新ドライバ(バージョン15.61)でハードウェアによるバーテックスシェーダ機能が追加されて3D性能が改善されている。これまでのIntel GMAシリーズでは、ピクセルを描画する(その場所において表示すべき色を計算で求める)ピクセルシェーダだけがハードウェアエンジンを利用して処理されていたが、バーテックスシェーダと呼ばれるピクセルの位置を演算する処理は、ソフトウェアによってCPUの内部で処理されていた。しかし、最新のドライバ(Intel GMAシリーズはドライバレベルで機能を拡張できる)では、バーテックスシェーダの処理もグラフィックスコアに内蔵したエンジンで行えるようになった。

 なお、“X”の頭文字がつくIntel GMAを統合するIntel 3シリーズチップセットには、ほかにIntel G35 Expressがあるが、こちらの仕様はIntel G965 Expressとほぼ共通となっている。両者の違いは、今のところ対応するFSB(Intel G965 Expressは1066MHzまで、Intel G35 Expressは1333MHzまで)だけで、統合されるグラフィックスコアの性能には「現時点で」ほとんど違いがないのだ(「現時点で」とわざわざ書いたのはIntel G35 ExpressがDirectX 10に対応する予定があるため。現在のドライバではその機能が実装されていない)。

評価作業におけるシステム環境 GeForce 7150&nForce 630i Intel G965 Express
CPU Core2 Duo E6700(2.66GHz)
マザーボード MSI P6NGM-FIH ASUS P5B-V
メモリ DDR2-800MHz
容量 1Gバイト
グラフィックスコア GeForce 7150 Intel GMA X3000
グラフィックスメモリ 共有(256Mバイト) 共有
HDD Western Digital WD360
フォーマット NTFS
OS Windows Vista Ultimate(RTM版)

関連キーワード

マザーボード | GeForce | NVIDIA


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう