「家電街としてのアキバを再び」――南秋葉原で石丸電気が生まれ変わる古田雄介のアキバPickUP!(1/4 ページ)

» 2007年10月29日 15時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

ニュー石丸電気が全11店舗で「アキバを変える。」

「石丸が変わる。アキバを変える。」を合い言葉に、石丸電気がリニューアル

 9月中旬から、秋葉原地区の石丸電気各店が改装工事に入り、10月9日に「生活家電館」と「パソコン館」、26日には「秋葉原本店」など全11店舗のリニューアルを終えた。11月11日まで、連日グランドオープンセールを各店舗で行っている。

 石丸電気はJR秋葉原駅の南側を中心に店舗を構えており、今回のリニューアルで旧「駅前店」が「パソコン館」に、旧「パソコン本館」が「ゲーム・ホビー館」に変更されるなど、店舗構成に若干の改変がなされた。

 ワンストップで家電全般がそろえられる「秋葉原本店」を中心に据え、各分野の専門店を周囲に配置する店舗構成は、9月に始動した「ソフマップタウン」とよく似ている。

 石丸電気の店員さんも「ソフマップタウンを意識していないといえば嘘になります。ただ、あちらはPCショップを核にしていますが、ウチはあくまで家電ショップ。秋葉原本店も、(もっとも重要なフロアといえる)1階に家電を並べていますし、サポートの仕方や各種サービスにも自然と違いが出てくると思います」と話す。

 秋葉原における家電ショップは、ナカウラ本店やサトームセン本店が閉店し、ロケットグループは店舗を統廃合して規模を縮小するなど、最近は衰退傾向にあると捉える向きも多い。石丸電気はその傾向を認めつつ、「だからこそ、我々が家電を盛り上げていかないとなりません。今回のリニューアルで、家電街としての“アキバが変わる”と思っています」と熱く語った。

 明神通り周辺を境に、北側に青いソフマップの看板が広がり、南側には石丸電気の赤い電飾が目立つ。大型ショップが同時期にリニューアルしたことで、いまのアキバは、街を代表する産業の勢力分布が、図らずとも際だっている。

石丸電気 秋葉原本店(写真=左)。JR秋葉原駅前にあるパソコン館(写真=中央)。新しい石丸電気のマップ(写真=右)

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月25日 更新
  1. 高コスパNASから小型スマホの救世主まで! 2025年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5 (2025年12月24日)
  2. “家中どこでもコンセント”を実現 日常で使いたくなる実売1.5万円のポータブル電源「BLUETTI AORA 10」を試す (2025年12月24日)
  3. クラウドストレージの金銭的負担が増してきた 回避策としてTerraMasterのNASキット「F2-425」を使ってみた【セットアップ編】 (2025年12月23日)
  4. Ryzen 5 3500U搭載のミニPC「GMKtec NucBox G10」が20%オフの3万4999円に (2025年12月23日)
  5. 最大25Gbps! NTT東日本が国内最速インターネットサービス「フレッツ 光25G」を2026年春から提供 (2025年12月23日)
  6. なぜ発売? ドローン規制が厳しい日本でInsta360の新ドローン「Antigravity A1」が登場 その背景は (2025年12月23日)
  7. ヨドバシ限定、180Hz駆動の“ブラウン管風”ゲーミングディスプレイが9980円で販売中 (2025年12月24日)
  8. マウスコンピューターがWebサイトにおけるパソコンの受注を停止 2026年1月4日まで (2025年12月23日)
  9. PS5やPCで使えるハンコン「Logicool G G29」が35%オフの3万2800円に (2025年12月23日)
  10. 「秘伝のたれ」を捨て、ルンバは生まれ変わる――iRobotチャプター11申請も「ワクワクしかない」とアイロボットジャパン新社長が語る理由 (2025年12月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー