「家電街としてのアキバを再び」――南秋葉原で石丸電気が生まれ変わる古田雄介のアキバPickUP!(4/4 ページ)

» 2007年10月29日 15時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

メモリのSPD情報を書き換えられるアブナイ道具が、年内に登場!?

センチュリーマイクロ「SPD PROGRAMMER」

 先週の金曜日から、T-ZONE.PC DIY SHOPでセンチュリーマイクロ製キット「SPD PROGRAMMER」のサンプル品が展示されている。価格や発売時期、提供形態も未定だが、センチュリーマイクロによると、早ければ年内に単品で発売される可能性があり、実売で1万円を切る価格になるという。

 DDRメモリは、レイテンシやECCの有無、製造元などの情報を「SPD」と呼ばれるROMモジュールに記録している。SPD PROGRAMMERは、そのSPD情報を読み出して、書き換えることができるキット。本体にはDDRDDR2/DDR3スロットを備えており、USB 1.1経由でPCと接続し、メモリをセットして付属ソフトを操作すると、SPD情報を読み出して編集することができる。SPD情報を書き換えたメモリをマシンに組み込むと、本来と異なる性能や特性で認識され、うまくいけば書き換えた情報のスペックで動作させることができる。

 T-ZONE.PC DIY SHOPで実験したところ、UMAX製メモリのSPD情報は読み出せなかったが、Corsairとセンチュリーマイクロのメモリは書き換えに成功。ただし、実際に動作するかは個体差によるところも大きい。

 同ショップは「メモリのオーバークロックやダウンクロックなど、さまざまなチューニングができる画期的なアイテムですね。ただ、メーカー情報を書き換えるなど、悪用されるおそれもあります。そのあたりを検討して、店で販売したり、書き換えサービスを行うなど、提供方法を探っていきます」と語る。

T-ZONE.PC DIY SHOPでSPD PROGRAMMERのデモが行われた(写真=左)。センチュリーマイクロ製メモリのSPD情報が書き出された(写真=中央)。SPD情報を書き換えたメモリをマシンに組み込み、CPU-Zでスペックを確認。見事に編集後の値に変わっていた(写真=右)

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー