無人島に持って行くソフトウェアを1本だけ選ぶとしたら――「Easy Media Creator 10 Suite」(1/4 ページ)

» 2007年11月01日 15時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

何にでも使えるソフトウェア「Easy Media Creator 10 Suite」

 ずっと以前に高齢者向けのPC雑誌で、「パソコン購入時にショップで“何にお使いになりますか?”と質問されたら“年賀状とインターネット”と答えましょう」と書かれた記事を読んだことがある。

 筆者も職業柄、「パソコンを買いたいんだけれど何がいいかな」という質問を受けることはよくあるのだが、「何に利用するの? それによって違うけど」と聞き返して、「うーん、たいしたことに使うつもりじゃないんだけど、インターネットとDVDくらいかな」と返事をされたすぐ後に、「あとTV録画ができて動画編集ができれば十分」と言われることもままある。

 くだんの雑誌(すでに休刊)のすごいところは、読者にそのような問いかけをせず、決め打ちの回答を提示しているところだ。「(初心者が)聞かれても答えられない質問」に対して、そうそう失敗しない回答をあらかじめ用意しておく。これには目から鱗だった。

 しかし、月日とともにPCをめぐる状況は変化し、PCの用途が「インターネットと年賀状」では収まらなくなっているのも事実だ。デジカメや携帯電話、DVDプレーヤー、HDDレコーダーにポータブルオーディオプレーヤーと、デジタル家電の充実にともなって、ユーザーはそれらの機器のハブとなる機能をPCに求めつつある。

 あまりPCに明るくない年配の方や両親などに「旅行のときの写真をTVで見たい」とか「デジカメでビデオは撮れないの?」「自分の好きな演歌だけのCDを車に積んでおきたい」などといったリクエストを受けたことがある方も多いだろう。

 デジタルコンテンツの閲覧や編集、管理は、いまやインターネットと並んでPCの主要な用途となっている。「(パソコンを)何にお使いになりますか?」という質問に対して、現在の失敗しない回答例は「インターネットとデジタルコンテンツの管理」になるだろうか。

 ところが、この次に店員から聞かれるであろう質問は容易に想像がつく。「一口にデジタルコンテンツと言っても音楽、動画、写真といろいろありますが……」だ。PCがハードウェアとして十分なスペックを備えていても、「じゃあこのPCを買ったら動画の編集や音楽CDができるんだね?」という問に対しては、「それには別途ソフトウェアが必要となります」と答えざるをえない。

 購入者側も、買う前にPCで何がしたいのかをはっきりと把握しているわけではない。できることはいろいろやってみたい。しかし、何をするにも「それには別途ソフトウェアを……」と言われて、せっかく購入したPCが結局のところデジカメで撮った写真を保存するストレージにしかなっていない場合もままある。

 PCを使いこなす、とまではいかなくとも、PCで実現できることをいろいろ試したい、という初心者にとって「なんでもできるPC」は「ソフトがなければ何もできないPC」になってしまう。明確な目的のないユーザー、何ができて何ができないか、何がしたいか分からないユーザーにとっては、とりあえずできる、という体験が重要になる。

 そして、そのためのニーズを1本で解決するのが、ソニック・ソルーションズの「Easy Media Creator 10 Suite」(以下、EMC10)だ。

12のアプリケーションと17のユーティリティ

外部アプリケーション/ユーティリティ一覧。これ以外にもメインウィンドウ内で動作する機能もある

 ソニック・ソルーションズのサイトによると、EMC10は「オールインワン型CD/DVDライティングソフトウェア」という位置付けだ。しかし、実際にはCD/DVDライティングよりもその前のコンテンツを準備するところ、素材を作るところに重点が置かれたものになっている。そして、1つのアプリケーションですべてを行うのではなく、各目的ごとにアプリケーションが用意されている。

 EMC10をインストールするとスタートメニューにはメインアプリケーションとなるEMC10をはじめ、ずらりと12個のショートカットが並ぶ。EMC10を立ち上げるとさらに17個のユーティリティが表示される。これらは別表にまとめたので、そちらを参照してほしい。なお、EMC10の機能はあまりにも多岐に渡るため、ここでは目的別にピックアップして紹介していく。

 EMC10の基本的な流れは、素材となるデータを加工・編集して、希望する形式で出力するというものだ。そのためのアプリケーションの数は多いが、実際には内部で連動しているものも多い。各メディアごとに、どのような形式のソースが利用可能か、どのような加工が可能か、どのような形式の出力が得られるか、の3点についてまとめてみた。また、これにあわせて、具体的に想定される利用シーンや、インタフェースの使い勝手も見ていこう。

アプリケーション機能表(表=左)とユーティリティ機能表(表=右)。EMC10は音楽・画像・動画・印刷など、あらゆるデジタルコンテンツを網羅している

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