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» 2007年11月05日 17時54分 公開

コンパクトに置けるゲーミングPCはいかが?――「Prime Galleria JD」 (1/2)

3Dゲームで遊びたいけれど、大きなタワー型PCを部屋に置くのはちょっと……そんな人にすすめたいのがドスパラの省スペースゲーミングモデル「Prime Galleria JD」だ。

[兼子忍,ITmedia]
「Prime Galleria JD」

 ゲーミングPCといえば、高性能グラフィックスカードを筆頭に発熱量の大きなパーツを確実に冷却すべく、スムーズなエアフローを確保できる大型のタワー型ケースを採用した製品が多い。しかしその一方で、よりコンパクトに設置できるゲーム用PCを求める人も少なくないはず。そんな人に注目してほしいのが、PCショップ「ドスパラ」を経営するサードウェーブのゲーミングPC「Prime Galleria JD」シリーズだ。

 Prime Galleria JDは、3Dゲームを楽しむために必要な性能をコンパクトな本体につめ込んだミニタワー型PCだ。標準構成モデルは、Core 2 Duo E6550(2.33GHz)と2Gバイトのメモリ、500GバイトのHDD、GeForce 8600 GT搭載グラフィックスカードを採用。今回評価するWindows XP Home Edition搭載モデルが9万9800円、Windows Vista Home Premium搭載モデルが10万3980円という、セカンドPCとしても購入しやすい価格を実現している。

 購入時にはBTOを使ってほぼすべてのパーツとOSを変更することができ、ケースのカラーを標準色のブラックからホワイトに変更することも可能だ。なお、ホワイトのケースを選択すると、キーボードとマウスもケースと同色のホワイトに変更される。

BTOメニューはCPUからOSまで自在に選択可能

標準構成でFSB 1333MHz対応のCore 2 Duo E6550(2.33GHz)を搭載する

 まずはじめに、BTOメニューで選択できるパーツを詳しく見ていこう。CPUは、Core 2 Duo E4500(2.2GHz)のほかに、標準構成のCore 2 Duo E6550(2.33GHz)やCore 2 Duo E6750(2.66GHz)、Core 2 Duo E6850(3.0GHz)と1333MHzのFSBクロックに対応したCore 2 Duoから選択可能だ。メモリ容量は最大2Gバイトまで増強可能で、1Gバイト時は512Mバイト(PC2-5300モジュール)×2、2Gバイト搭載時は1Gバイト(PC2-6400モジュール)×2のデュアルチャンネル構成になる。

 HDDは、80Gバイト〜500Gバイトの7200rpmドライブのほか、1Tバイトといった大容量ドライブ構成や、性能を重視して10000rpmの高速回転ドライブを搭載することも可能と、選択肢は幅広い(10000rpmのHDDは、11月5日時点でBTOの選択肢から消えてしまっているが、リクエストがあれば可能な限り対応するとのこと)。特に10000rpmの高速HDDは、ゲームプレイ中にテクスチャやオブジェクトデータを読み込む際に起こりがちなラグを軽減する効果も見込めるので、ゲーミングPCにとって極めて有効性の高い選択肢といえる。

Intel G31 Express チップセットを搭載したmicroATXマザーボードを採用

 光学ドライブは、標準構成ではDVD±R DL対応のスーパーマルチドライブを搭載し、BTOでは光学ドライブを取り外すことができる。もっとも、ゲーミングPCである本機をゲームのインストールに不可欠な光学ドライブを搭載しない構成で購入するメリットは少なく、手元に光学ドライブが余っているといった特殊な事情がない限り、この構成を選択する必要はないだろう。

 グラフィックス機能は、BTOではGeForce 7600 GS搭載カードへのダウングレードのみを行える。廉価モデルとして購入する場合の選択肢とも考えられるが、標準構成のGeForce 8600 GTとの差額は2100円とわずかなので、こちらもあえてダウングレードを選択する必要は感じられない。なおOSは、32ビット版のWindows XPおよびWindows Vistaの全エディションを搭載することが可能だ。今後のことを考えればWindows Vistaを選ぶのが手堅い選択だが、手持ちのゲームソフトの対応状況によっては、Windows XPを搭載する必要に迫られることもある。つまり、お気に入りのゲームを確実にプレイできる環境を選べるというわけだ。

省スペース性が高い半面、拡張性は限定的

コンパクトな筐体でフルハイトの拡張カードを利用できる半面、メンテナンス性は低い

 ゲーミングPCにはめずらしいミニタワー型のケースは、フットプリントが140×317ミリ、容積が約14.3リットルと、一般的なゲーミングPCに比べて非常にコンパクトにまとまっている。ただし、ドライブベイは5インチ、3.5インチ、HDD専用ベイが1基ずつと最小限になっているほか、拡張スロットも2基のPCIスロットのうち1基はグラフィックスカードと物理的に干渉するため使用不可能と、拡張性は極めて限定的だ。

 2台めのPCや、狭い部屋に置くゲーム用PCとして扱いやすい半面、拡張を行う際の柔軟性については妥協が求められることを覚えておきたい。メンテナンス性も快適とは言いがたく、メモリスロットにアクセスするには光学ドライブのマウントを兼ねる補強用プレートと、ケース内部の上半分を覆うカバーを取り外す必要がある。

筐体下部(写真奧)にHDDベイや300ワットのSFX電源を搭載

 拡張スロット周辺には広めの開口部があり、止め具1つですべてのカードを固定できる構造となっているものの、初期状態ではカードとスロットカバーがネジ止めされているため、カードを着脱する際の作業もやや面倒な印象だ。ちなみに、本機の電源ユニットは300ワットと容量に余裕はないが、搭載可能なドライブ類の数が多くないので、容量不足がトラブルにつながる心配は少ない。

 端子類は、USB 2.0を前面と背面に4基ずつと豊富に搭載する点が目立つ。また、IEEE1394(6ピン)も前後に1基ずつ搭載されている。ケース内部の拡張性が乏しい本機の場合、HDD増設などの機能拡張には、外付け型の周辺機器の導入で対応することになるが、これだけ豊富な拡張用端子があれば、必要な機器をすべて接続してなお余裕が残る。

 なお、メモリカードスロットは標準構成モデルには搭載されないため、デジカメなどとの連携で必要なら、BTOメニューで3.5インチベイ用の7メディア対応メモリカードスロットを追加するといいだろう。

本体背面(写真=左)/左側面(写真=中央)/前面(写真=右)

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