見た目はコンパクトでもゲーミングPCの一員である本機だけに、3Dグラフィックス性能を中心としたパフォーマンスは欠かせないチェックポイントだ。今回も3DMark06、PCMark05、Final Fantasy XI オフィシャルベンチマークテスト3(FFベンチ)の結果を元に本機の性能を確認していこう(なお、評価機の仕様はメモリ容量が1Gバイトになっている)。
3DMark06の総合スコアは、1024×768ドット表示で5834、1280×1024ドット表示で4711となった。ハイエンドのゲーミングPCには及ばない値ながら、現在リリースされているゲームなら、快適な動作が期待できる結果といえるだろう。
また、FFベンチの結果も低解像度モードでは10000の大台に肉薄する結果で、ネットゲームをはじめとした3Dゲームを楽しむには十分な性能を備えているのが分かる。DirectX 10に対応したグラフィックスカードの採用で今後発売されるゲームへの対応力も高く、一般的な用途に加えて3Dゲームも楽しんでみたいという人の買い替え対象として、合格点を与えられる1台といえそうだ。
実際、PCMark05の結果はすべてのサブテストで5000以上という良好なスコアをマークしており、ゲーム以外の用途にも快適に利用できると判断していい。
基本スペックに関しては、今回試用した標準構成でも弱点らしいところは見当たらず、ゲーム用途を含むさまざまな目的を快適にこなしてくれる1台といえる。
ただし省スペース性を優先した本体は内部拡張性が乏しく、この点だけは割り切る必要がある。購入後の機能拡張は外付け型の周辺機器に頼ることになるため、本機の特色である省スペース性を犠牲にしないためにも、購入する際にはある程度の余裕を見込んだうえで搭載パーツを選択しておきたい。
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