ラトック、4ポート“Wireless USB”ハブを来春投入:机上の整理で2万円……

» 2007年11月15日 18時52分 公開
[ITmedia]

 ラトックシステムは11月15日、同社新製品を展示した報道関係者向けの内覧会を実施した。会場にはPC切り替え器の新モデルや、アナログRGB-DVI変換アダプタ、PCI-Expressを4基のPCIに変える業務向けの拡張ボックスなど多数の新製品が並んでいたが、その中でも注目を集めていたのは、Wireless USB規格に準拠したPCカード「WH-CBA01」と4ポートUSBハブ「WD-HUB01」だ。

 Wireless USBは、超広帯域無線技術であるUWB(Ultra Wide Band)を採用した規格で、通信半径3メートルで最大480Mbps(10メートルで最大110Mbps)と、USB 2.0と同等の転送速度および互換性を持つ。すでに国内でもUWBによるUSBハブは昨年登場しているが、Certified Wireless USB規格に準拠した製品はこれが初めてになる。

 実際の製品デモでは、ノートPC側のWH-CBA01から、ハブ側のWD-HUB01にぶら下げた「REX-USBDVI」を使って、ワイヤレスでマルチディスプレイ環境を実現していた。ハブに接続したUSBメモリ内の動画ファイルも問題なく再生されており、同社が行ったテストでは「電波干渉の厳しい環境でも10メートルくらいまではコマ落ちは発生しなかった」という。ただし、ファイル転送などの実行速度は40Mbps〜50Mbps(5Mバイト/秒程度)で、通常のUSB 2.0接続HDDに比べればパフォーマンスは落ちるようだ。

※通信半径と実行転送速度に関する記述に誤りがありました。記事初出時、動画のコマ落ちが発生しない距離を14メートルとしていましたが、正しくは10メートルになります。また、実行速度について20〜30Mバイト/秒となっていましたが、現状は5Mバイト/秒程度であり、「USB 2.0接続と変わらないパフォーマンス」は、次期製品以降になる(ラトックシステム)とのことです。読者のみなさまにおわびいたします。

PCカードタイプのWireless USBホスト「WH-CBA01」(写真=左)。4ポートハブ「WD-HUB01」。なお、デモ機はCertified Wireless USBの認可が間に合わず有線接続になっていた(写真=中央)。同社Wireless USB製品のロードマップ(写真=右)。今回の製品は3.1GHz〜4.4GHzの低帯域(Band Group 1)を利用するが、今後登場するUSBドングルタイプやExpressCardタイプの製品は、Band Group 1と互換性を確保しつつ、7.3〜8.7GHzがメインになるという

 複数のWireless USBハブ(WD-HUB01)を利用することで、ホスト側(WH-CBA01)は最大32台までのデバイスと通信が可能(ただし現実的な利用では9台程度が限界だろうとのこと)。また、1つのハブに対して最大3台までのPCを登録しておき、ハブ側のスイッチを切り替えることで、接続したUSB機器を各PCで排他利用できる。対応OSはWindows XPおよびWindows Vista。

 なお、WebカメラやUSBスピーカーなどで利用されるアイソクロナス転送方式には対応しておらず、現状ではUSB接続の外付けストレージや、プリンタ、スキャナ、デジカメといったイメージングデバイスのケーブルを机の上から整理する、といった用途になりそうだ。

 価格は未定だが、WH-CBA01とWD-HUB01のセット製品「REX-WUSB1」が2万円前後になる見込み。発売は来年2月を予定している。また、後続製品としてUSBドングルタイプやExpressCardタイプのものも順次投入される予定だ。

このほか会場には、1920×1200ドット表示対応のPC切り替え器「REX-230XDA」(インタフェースはDVI-D、スピーカ/ヘッドフォン、PS/2キーボード、USBマウス)と「REX-230UDA」(インタフェースはDVI-D、スピーカ/ヘッドフォン、USBキーボード、USBマウス/写真=左)や、最大1600×1200/1680×1050ドット表示に対応するアナログRGB→DVI-Dコンバータ「VGA to DVI Converter」(写真=中央)、PCI-Express x1を4基のPCIに変換する拡張ボックスのセット「REX-PEPB4」などが展示されていた(写真=右)。「VGA to DVI Converter」は、REX-USBDVIと同じ筐体を採用しておりコンパクトだ。REX-PEPB4は、PCのマザーボードに装着するホスト基板上でPCI Express x1→PCI×4に拡張する従来製品とは異なり、拡張ボックス側で変換するため、接続ケーブルが細く、長いのが特徴。PCI側の拡張ボックスは、ロングサイズ(312ミリ)のPCIカードに対応するため、本体サイズが242(幅)×342(奥行き)×141(高さ)ミリとかなり大きい

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