Core 2 Extreme QX9770とIntel X48 Expressの組み合わせがたたき出すパフォーマンスとはいかようなものだろうか。先ほども少し触れたように、今回はエンジニアリングサンプルレベルのモデルでベンチマークテストの測定を行っている。実際に投入される製品とは異なる場合もあることを留意して、テスト結果と考察を参照していただきたい。
測定に使ったマザーボードは、インテルの「DX48BT2」で、すでにIntel X38 Expressを搭載してリリースされている「DX39BT」の“Intel X48 Expressバージョン”となる。余談だが、「DX48BT2」「DX38BT」といった、型番末尾に付与された“BT”は、開発コード名である「BoneTrail」(ボーントレイル)が由来だ。DX38BTが「BoneTrail」、DX48BT2が「BoneTrail2」なので、それぞれBT、BT2となっているのだ。
利用したメモリは、CorsiarがリリースするXMP対応の「CM3X1024-1600C7DHXIN」で、店頭では「TWIN3X2048-1600C7DHXIN G」という2枚ひと組のパッケージで販売されるXMP対応メモリだ。そのほかの測定システムの構成に関しては、2007年10月下旬以降で筆者が担当している“イマイタ”レビュー記事と互換性を持たせているので、興味のあるユーザーは、過去の測定結果と比較していただきたい。
なお、Core 2 Extreme QX9770とIntel X48 Expressを組み合わせたシステムでは、メモリに(インテルが公式に保証とはいえ)オーバークロック環境となるXMP1600を組み込んだ場合の結果と、JEDEC標準となるDDR3-1066を組み込んだ場合の結果を掲載している。
CPU | Phenom 9600 | Athlon 64 X2 | Core2 Extreme | Core2 Duo/Core2 Extreme |
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チップセット | AMD790FX | nForce 590 SLI | Intel X48 Express | Intel X38 Express |
マザーボード | MSI K9A2 Platinum | FOXCONN C51XEM2AA | Intel DX48BT2 | ASUS P5E3 |
メモリ | DDR2-800 | DDR2-800 | DDR3-1600 | DDR3-1333 |
メモリモジュール | PC2-6400(5-5-5) | PC2-6400(5-5-5) | PC3-10666(7-7-7) | PC3-10666(7-7-7) |
容量 | 2Gバイト | |||
GPU | NVIDIA GeForce 8800 GTX | |||
グラフィックスメモリ | 768Mバイト | |||
グラフィックスドライバ | ForceWare v163.69 | |||
標準解像度 | 1280×1024ドット/32ビットカラー | |||
HDD | HGST HDT725050VLA | |||
フォーマット | NTFS | |||
OS | Windows Vista RTM版 | |||
Core 2 Extreme QX9770とIntel X48 Express(そして、XMP1600)のパフォーマンスに関する結論は実に単純明快で、すべての結果でほかの構成を完全に上回った。これまでの最高性能の環境は「Core 2 Extreme QX9650+Intel X38 Express+DDR3-1333」だったが、それを“明確に”上回っているので、現時点での最高性能だといっていいだろう。
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