「1600MHz」が見せる破格の性能──「Core 2 Extreme QX9770」「Intel X48 Express」フライングレビューイマドキのイタモノ(2/3 ページ)

» 2007年12月10日 00時00分 公開
[笠原一輝,ITmedia]

最高性能を発揮するCore2 Extreme QX9770とIntel X48 Expressとあと1つ

 Core 2 Extreme QX9770とIntel X48 Expressの組み合わせがたたき出すパフォーマンスとはいかようなものだろうか。先ほども少し触れたように、今回はエンジニアリングサンプルレベルのモデルでベンチマークテストの測定を行っている。実際に投入される製品とは異なる場合もあることを留意して、テスト結果と考察を参照していただきたい。

 測定に使ったマザーボードは、インテルの「DX48BT2」で、すでにIntel X38 Expressを搭載してリリースされている「DX39BT」の“Intel X48 Expressバージョン”となる。余談だが、「DX48BT2」「DX38BT」といった、型番末尾に付与された“BT”は、開発コード名である「BoneTrail」(ボーントレイル)が由来だ。DX38BTが「BoneTrail」、DX48BT2が「BoneTrail2」なので、それぞれBT、BT2となっているのだ。

 利用したメモリは、CorsiarがリリースするXMP対応の「CM3X1024-1600C7DHXIN」で、店頭では「TWIN3X2048-1600C7DHXIN G」という2枚ひと組のパッケージで販売されるXMP対応メモリだ。そのほかの測定システムの構成に関しては、2007年10月下旬以降で筆者が担当している“イマイタ”レビュー記事と互換性を持たせているので、興味のあるユーザーは、過去の測定結果と比較していただきたい。

 なお、Core 2 Extreme QX9770とIntel X48 Expressを組み合わせたシステムでは、メモリに(インテルが公式に保証とはいえ)オーバークロック環境となるXMP1600を組み込んだ場合の結果と、JEDEC標準となるDDR3-1066を組み込んだ場合の結果を掲載している。

CPU Phenom 9600 Athlon 64 X2 Core2 Extreme Core2 Duo/Core2 Extreme
チップセット AMD790FX nForce 590 SLI Intel X48 Express Intel X38 Express
マザーボード MSI K9A2 Platinum FOXCONN C51XEM2AA Intel DX48BT2 ASUS P5E3
メモリ DDR2-800 DDR2-800 DDR3-1600 DDR3-1333
メモリモジュール PC2-6400(5-5-5) PC2-6400(5-5-5) PC3-10666(7-7-7) PC3-10666(7-7-7)
容量 2Gバイト
GPU NVIDIA GeForce 8800 GTX
グラフィックスメモリ 768Mバイト
グラフィックスドライバ ForceWare v163.69
標準解像度 1280×1024ドット/32ビットカラー
HDD HGST HDT725050VLA
フォーマット NTFS
OS Windows Vista RTM版

SYSmark2007 Preview:Rating
SYSmark2007 Preview:E-Learning

SYSmark2007 Preview:VideoCreation
SYSmark2007 Preview:Productivity

SYSmark2007 Preview:3D
TMPGenc 4 Xpress Ver.4.4.0.233(MPEG2 6312 8Mbps to MPEG4 AVC baseline 3Mbps) フレームレート

TMPGenc 4 Xpress Ver.4.4.0.233(MPEG2 6312 8Mbps to WMV 3Mbps)フレームレート
TMPGenc 4 Xpress Ver.4.4.0.233(MPEG2 6312 8Mbps to MPEG2 4Mbps CBR)フレームレート
CineBench10
3DMark06:3DMarks

3DMark06:CPU
DOOM3(demo1)UltraQuality

Final Fantasy XI Official Benchmark 3 Version 1.0
LOST PLANET EXTREME CONDITION <Cave>

 Core 2 Extreme QX9770とIntel X48 Express(そして、XMP1600)のパフォーマンスに関する結論は実に単純明快で、すべての結果でほかの構成を完全に上回った。これまでの最高性能の環境は「Core 2 Extreme QX9650+Intel X38 Express+DDR3-1333」だったが、それを“明確に”上回っているので、現時点での最高性能だといっていいだろう。

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