NVIDIAは、nForce 780i SLI搭載マザーとして、ASUSやXFX、GIGABYTE、MSIといったベンダーの製品を紹介しているが、今回のレビューでは、早い段階でサンプルが用意されたASUSの「P5N-T Deluxe」を取り上げる。P5N-T DeluxeのフォームファクタはATXとなっている。CPUソケットはLGA775、FSBは667/800/1066/1333MHzに対応しており、45ナノプロセスCPUにも対応する。
nForce 780i SLIの最大の特徴である3-way NVIDIA SLIにも対応しており、PCI Express x16スロットは3つ搭載されている。ただ、3つあるPCI Express x16スロットのうち、中央のスロットはPCI Express 1.1となり、両端の2つがPCI Express 2.0対応になる。このため、従来のNVIDIA SLIを利用する場合には、離れた2本のスロットにグラフィックスカードを差して利用する。なお、ほかの拡張スロットはPCI Express x1が2つ、PCIスロットが1つとなっている。PCIスロットの数が少ないので、その使い方に留意する必要があるだろう。
メモリソケットは4つ用意されており、nForce 780i SLIでサポートするEPP搭載のSLI Memoryを組み込めばほとんど全自動でメモリをオーバークロックできる。難しいことを考えずにメモリ周りを強化したいのであれば、EPPを搭載したSLI Memoryを入手して組み合わせるのが簡単で確実だ。
ディスク周りの仕様は、FDDとIDEが1チャネル用意されているほか、Serial ATAは内蔵が6ポート(nForce 780i SLIが制御)、外付けのeSATAが1ポート(JMicronのオンボードSATAコントローラで制御)という構成になっている。また、マザーボードの省電力制御を行うASUSの独自チップ「EPU」も実装して、最高58%のCPU省電力を実現する。
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