Alien vs. Voodoo!──DELLとHPのゲーミングPC代理戦争2008 International CES(2/3 ページ)

» 2008年01月10日 16時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

「AlienwareでSkulltrail!」なDELLのゲーミングPC

 DELLのブースは、HPと比べるとだいぶ小規模であったものの、XPSシリーズを中心としたハイパフォーマンスマシンの展示に力を入れていた。先日発表されたエントリークラスのエンターテイメントPC「XPS 420」や、XPS 720をコンパクトにした未発表PC「XPS 630」、16:9の大型液晶ディスプレイを搭載した、これも未発表のXPSノートPCなど、なかなか興味深い展示内容だが、それ以上に注目されていたのが、こちらもDELLが買収したゲーミングPCブランド「Alienware」の未発表ハイエンドPCと、2008 International CESのプレイベント「Digital Experience」で展示された同社の超ワイドリアプロジェクションディスプレイを組み合わせた展示だ。

 デモマシンでは、CrysisのSingle Play demoが動いていたが、設定されていた画面解像度が超ワイドディスプレイのスペックに合わせた「2880×900ドット」であるのも驚きであるが、それ以上に、“スタッフの説明によると”インテルが開発を進めている次世代ハイエンドゲーミングPCプラットフォーム「Skulltrail」であることにも注目したい。

 「デバイスマネージャーを見せてくれ」というリクエストは即座に却下されたが、POPの説明によると「動作クロック3.2GHz、2次キャッシュ12MバイトのCore 2 Extreme QX9775をDualで搭載」「FSB1600MHz」「TDP150ワット」「Windows Vista Home Premium」「NVIDIA SLI or CrossFire Ready」「PCI Express 1.1 x16スロットが4本で4枚のグラフィックスカード構成に対応」「バスクロック800MHzのFB-DIMMを最大8Gバイト搭載可能」「ゲーミングネットワークカードのKiller K1搭載」というスペックが示されている。ちなみにネットワークカードの「K1」とは、Windowsのネットワークスタックをパイパスして転送効率を向上できる仕掛けをもった大判のLANカードでLinuxベースで動作するプロセッサを実装する。

DELLブースでわずかに1台、しかし、その存在感と人だかりは群を抜いていたAlienwareのSkulltrailマシン。こんな身近で、来場者がガシガシ触れるSkulltrailマシンはめったにない

超ワイドディスプレイの解像度は2880×900ドットと、「そんな横長の解像度なんかありえないっ」という値だが、デモマシンに導入されていたCrysis Single Player demoは、なんと、この解像度に対応したモードを選択できた

XPSシリーズでは、デスクトップPC最上位モデルのXPS 720を小型にした“前傾”筐体採用の「XPS 630」(写真=左)と、横縦の比率が16:9で1080i表示対応の大型ノートPC(写真=右)が展示されていた。どちらも発表前ということで具体的なスペックは明らかにされていない

ディスプレイでは、先日発表されたDisplayPortインタフェースを搭載した30インチワイドの「3008WFP」と、米国で出荷されている200万画素Webカメラと2ウェイステレオスピーカーを搭載した22インチワイド「Crystal」の斬新なデザインが注目を集めていた

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