複数のショップのCPU売り場で、Phenom 9500と対応マザーボードのセット割り引きを告げるPOPを見かけた。割引は2000円から2500円と開きがあり、先週の金曜日からはPhenom 9600 Black Editionもキャンペーンの対象となっている。
ショップ単体ではよくあるキャンペーンだが、いっせいに行われるのはめずらしい。ある店員さんは「AMDから依頼があってキャンペーンしています。Phenomの人気を底上げするために、たくさんのショップに声をかけているみたいですよ」と語る。
実際、クアッドコアCPUの人気について聞くと、多くのショップが「ダントツでCore 2 Quad」という答えが返ってくる。あるAMD派の店員さんは「Core 2 Quadに対抗するなら、新しいモデルを出すのが一番なんですよ。それなのにPhemon 8000シリーズも9000eシリーズも入荷のウワサすら聞こえない。デュアルコアCPUは健闘しているのに、その波が全然Phenomに行かないんですよね」とくやしそうに語る。
デュアルコアCPUのAthlon 64 X2やAthlon X2は、コストパフォーマンスのよさで堅実に売れており、最近はAMD 780Gマザーの登場でさらに勢いづいている。AMD 780Gマザー第1弾のBIOSTAR「A780G M2+」は売り切れのショップが続出し、現在は入手困難な状況。また、第2弾のECS「A780GM-A」が複数のショップに入荷し、しばらく人気は続きそうだ。
金曜日の時点でA780GM-Aを入荷していたツートップ秋葉原本店は「初のATXサイズのうえ、A780G M2+より1000円程度安いので、絶対ヒットすると思いますよ。在庫が潤沢になるのは3月半ばでしょうが、とりあえずは安心ですね」と語る。
このブームにPhenomが乗ることを期待する声もあった。「Phenomは安いので、ハイエンド志向の人なら手を出すかも。ただ、もっといろいろなラインアップがあれば楽しみが広がるのに。もったいないですよね。3モデルだけでは限界ですよ」(某ショップ)とのこと。やはり根本的な解決には、新モデルの投入が欠かせないとの考えが多数だ。
製品名: | ECS「A780GM-A」 |
入荷ショップ: | |
TSUKUMO eX. | 1万1980円 |
ツートップ秋葉原本店 | 1万1980円 |
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