大きく変化を遂げた外見と同様に、内部のパーツ構成も一新している。CPUには超低電圧版のCore 2 Duo U7600(動作クロック1.2GHz)を、チップセットはIntel GM965 Expressを採用し、無線LANモジュールとしてIntel Wireless WiFi Link 4965AGNを内蔵するなど「SantaRosa」世代のCentrinoに対応する。LJ750/LHでは、システムメモリに2Gバイト(オンボードに1Gバイト、メモリスロットに1Gバイトのモジュールを搭載する)、HDDに2.5インチの160Gバイトデバイスを実装する。
モバイル利用を重視したLaVie Jでは、オフィスから外へ頻繁に持ち出すことを想定して、無線接続関連のインタフェースと機能も充実させている。IEEE 802.11はこれまでのa/g/bに加えて、11n(ドラフト 2.0版)が追加されたほか、Bluetooth(Ver.2.0+EDR準拠)を搭載した。なかでも注目したいのが、ほかのノートPCに先駆けて導入したWireless USBインタフェースだ。480Mビット/秒の高速転送が可能なWireless USBは、米国などで対応製品が出荷されるなど、本格的に立ち上がろうとしているが、日本でもようやく民生機で利用できるようになる。
ただ、ノートPCの本体にWireless USBのインタフェースを搭載しただけでは何の意味もない。Wireless USBに対応した周辺機器が必要になるが、NECはLJ750/LHを購入したらすぐにWireless USBが利用できるように、「ワイヤレスUSBハブ」を標準で付属させている。USB接続のプリンタや外付けHDDユニット、キーボード、マウスなどを接続しておけば、コードの抜き差しやユニットの脱着がいらない手軽なドッキングステーションとして利用できる。
なお、日本では法規制でWireless USBを利用する機器は電源コードを接続していなければならない、とNECは説明している。実際、評価機をバッテリー駆動しているときはWiress USBハブに接続したデバイスが認識されないようになっていた。また、それ以外でも、Isochronmous Modeに非対応(USB接続のWebカメラやスピーカーが使えない)であったり、PCが起動していないときはUSBポートに接続したデバイスにUSBパワーによる充電ができないなどの制限もあるので注意したい。
ほかにも、出先のネットワークから自分の家やオフィスのネットワークにアクセスできる「VPN」を実現するユーティリティ「セーフコネクト」が同梱されている。このユーティリティはNECが独自に開発したVPNソフトで、DiXIMの「Media Client for Media Center」を用いてホームサーバ上のコンテンツを利用できる。ただし、セーフコネクトで利用できるホームサーバには先日発表されたLaVie CやVALUESTAR W、クライアントはLaVie Jと、現時点では構成できる機器が限られる。
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