堅牢性とスタイルを両立した軽量ノート──NEC「LaVie J LJ750/LH」(1/3 ページ)

» 2008年02月19日 12時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

「ごついノート」から「スリムノート」への回帰

 「“J”ノート」といえば、NECの1キロ以下級モバイルノートPCである「LaVie J」として、多くのモバイルユーザーから長らく注目されてきたシリーズだ。第1世代は薄い筐体の軽量なワンスピンドルノートPCとして支持されていたが、第2世代では、耐荷重のスリット(パナソニックのLet'snoteに採用された“ボンネット天板”をほうふつさせるデザイン)を導入するなど、堅牢性を重視した「薄くない」筐体を採り入れて、外見は従来モデルから大幅に変更された。

 それまでのユーザーからは否定的な声もあったものの、丈夫な筐体がもたらす安心感と、それ以上に、しっかりした打鍵感のおかげで軽量ノートPCの中では入力しやすいキーボードが多くのユーザーから評価されていた。スマートだった「J」ノートが“ごつい”ノートに変ぼうしても、その使い勝手のよさが、常時ノートPCを使いたいと思うモバイル重視ユーザーに受け入れられたのだ。

 光学ドライブを搭載した2スピンドルモデルが追加されるなど、スペックを拡張しながらLaVie Jは進化を続けるが、季節ごとに新しいモデルが用意されるほかのコンシューマー向けノートPCとは異なり、ビジネスユーザーも視野においたLaVie Jは、2007年に発表された夏モデルを継続させていた。

 その、LaVie Jが3度目の大変身を遂げて登場した。第2世代で堅牢性を訴求し、その見返りとして「ごつい」筐体を採り入れていたが、第3世代では、強固な堅牢性能を持たせながらも、“ボンネット”を取り払ってフラット天板に変更するなど、見た目を重視した変更が行われている。従来のLaVie Jは、「違いの分かるモバイルPCユーザー」を中心に人気があったが、より多くの「見た目のかっこよさも大事だ」というユーザーにも受け入れてもらえるように、時代の流れにあわせた「薄くてフラットな」デザインを導入することになったわけだ。

 とはいえ、派手なカラーリングや奇抜なフォルムを採り入れるというのではなく、「モバイルノートパソコンに本当に必要な要素」(NECの製品説明資料より)といったモバイル利用における使い勝手を考慮したデザインが考えられており、文具などに使われていて飽きがこない黒、かばんの出し入れがスムーズなフラット形状を採用した上で、「良いイメージを無意識に人に与えてくれる」(NECの製品説明資料より)“ツヤ”をだす塗装が施されている。なお、今回紹介する最上位モデル「LJ750/LH」では、2007年春モデルのNEC Direct専用モデルに採用された「表面にできた傷を自然に修復できる」スクラッチリペア塗装が、初めて店頭モデルでも導入された。

 デザインへの配慮は、筐体の色とフォルムだけにとどまらない。キーボードとパームレスト周辺の形状も、タッチパッドとパームレストには段差を設けて手の置き所を自然な形にしたり、キーボードとの境目の段差をなくしてキーボードとタッチパッドの操作切り替えにおける指の移動をスムーズにしているなど、使い勝手を良くするための工夫が盛り込まれている。

これまでの“Jノート”の後継とは、にわかに信じがたいほどの変ぼうを遂げた「LaVie J LJ750/LH」
凹凸の天板から一転してフラットな漆黒の天板を採用したLaVie J。その形状と色とともにデザインで重要とされたのが「ツヤ」だが、LJ750/LHでは、弾力をもったポリエステル系と滑りやすくするシリコン系それぞれの樹脂を使った「スクラッチリペア」塗装も施された

パームレストとタッチバッドに段差を設けたり、キーピッチをできるだけ均等にするなど使い勝手を考慮したキーボードだが、打鍵感は従来モデルからだいぶ変わった。パームレスト右側にFeliCaポートを内蔵しため、指紋センサーをキーボード左上に移設した
従来モデルから変更された仕様として重要なものに液晶ディスプレイも上げられる。サイズこそ12.1インチと同じだが、解像度1280×800ドットとワイド画面を採用する

薄くなっても堅牢性能は向上させる

 NECによると、マグネシウム筐体の耐加圧性能は面加圧でこれまでの150キロfから300キロfに強化された。手で筐体の一部を持った状態の耐久性の指標となる点加圧に対して25キロfまで耐えられるのは従来モデルと同様だ。

 ボンネット構造を廃止し、さらに筐体の厚さが29.8ミリと従来モデルの34〜38.6ミリから薄くなっているのにもかかわらず、耐加圧性能が向上した理由として、NECは「ボンネット形状の代わりに天板の内側の形状で肉厚を微妙に変化させ」「液晶パネルと天板の間に5ミリ程度の空間を設け」「液晶パネルとバックライト回路を実装した基板を重ねないように配置した」などの工夫を挙げている。

 HDDの耐衝撃性能でも、HDDを覆うショックアブソーバーによる衝撃吸収に加えて、ほかのメーカーでも導入している「加速度センサー」と連動した磁気ヘッド退避機構を導入している。落下を予兆する加速度の変化だけでなく、本体の姿勢が変化しただけでもヘッドの退避が行えるほどの精度を持つが、ユーザーの使い方にあわせてセンサーの感度を5段階で調整できる機能も有する。

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