堅牢性とスタイルを両立した軽量ノート──NEC「LaVie J LJ750/LH」(3/3 ページ)

» 2008年02月19日 12時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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堅牢性能と薄さは両立したが

 先ほど紹介したように、CPU、チップセットの世代が新しくなり、メモリやHDDの容量が増え、無線接続のインタフェースが充実しているなど、そのパフォーマンスと消費電力に関する状況は、従来のモデルからだいぶ変化している。今回試用した評価機はベンチマークテストが行える機材だったので、3代目LaVie Jのパフォーマンスと消費電力を調べてみた。

NECバランスモード 省電力モード 高パフォーマンス
PCMark05 PCMarks 2548 1931 2635
PCMark05 PixelShader 13.52 12.69 13.47
PCMark05 VideoEncoding 194.39 136.31 210.06
PCMark05 Image Decompression 15.5 10.4 16.4
PCMark05 HDD VirusScan 22.5 23.8 29.5
3DMark06 3DMark Score 333 310 331
3DMark06 CPU Score 954 629 953

 消費電力については、電力管理モードを「NECバランス」に設定し、無線接続モジュールと内蔵ドライブの電力供給をオフにした状態で、液晶ディスプレイの輝度を高輝度(8段階ある輝度レベルの最高設定)、中輝度(輝度レベルを4に設定)、低輝度(同じくレベルを1に設定)した状態を測定したほか、無線接続モジュール、もしくは、内蔵ドライブをオンにした状態、内蔵ドライブでDVD-Videoを再生した状態のそれぞれで測定している。

液晶ディスプレイ輝度 WirelessLAN 内蔵ドライブ 消費電力(ミリワット)
高輝度(8レベル/8 段階) オフ オフ 10029
中輝度(4レベル/8 段階) オフ オフ 8789
最低輝度(1レベル/8 段階) オフ オフ 7557
高輝度(8レベル/8 段階) オフ オン 10363
高輝度(8レベル/8 段階) オン オフ 11745
中輝度(4レベル/8 段階) オン DVD-Video再生 15945


 「新生」LaVie Jは、これまでのモデルでいわれてきた「もっとスマートでスリムなモバイルノートPCを」というユーザーの声を取り入れながら、堅牢性能を向上させ、かつ、パフォーマンスもアップさせた。小さな筐体に相反する要求を詰め込まなければならないモバイルノートPCの設計は、「トレードオフのバランス感覚」が重要とされてきたが、LaVie Jは、すべての要求に応えようとして、かつ、ある程度の成功を収めていると考えていいだろう。

 ただ1つだけ、これまで、多くのユーザーから高く評価されてきたキーボードだけは、「一歩後退」と述べておきたい。それまでの、「キーを叩いた指の力をがっしりと受け止めてくれた」硬質な打鍵感が失われただけでなく、キーを叩いていると、キーボード全体がしなってしまうほどに“やわ”になってしまったのだ。これが、評価機材だけの症状ならいいのだが、製品版でも同様だった場合、LaVie Jで最も評価されていた仕様の1つが失われてしまうだっただけに、とても気にかかるところだ。

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