“手書き”できるビデオ編集ソフト――「Ulead VideoStudio 12」発表:ファイル変換も高速に(1/2 ページ)

» 2008年03月12日 11時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]

開発コンセプトは「パフォーマンス改善」と「楽しさの実現」

「Ulead VideoStudio 12」のパッケージ

 コーレルは3月11日、個人向けビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 12」を発表、4月末より発売する。製品ラインアップと価格は、通常版が1万5540円、乗り換え版が1万290円、アップグレード版が8379円、アカデミック版が8190円、ダウンロード版が9240円、アップグレードダウンロード版が7329円だ。

 対応OSは、Windows XP(SP2)/XP Media Center Edition/XP Professional x64 Edition/Vista。HD映像を編集する場合の推奨環境は、Pentium 4 3.0GHz以上のCPU、2Gバイト以上のメインメモリ、PCI Express x16接続のグラフィックスカード、Windows XP SP2以上(HDVカメラサポートのため)となる。

 Ulead Video Studioシリーズは、主に初心者から中級者までを対象とした個人向けのハイビジョン対応ビデオ編集ソフト。ユーザースキルや目的に合わせて選択できる3つの作業モードを備えているのが特徴だ。キャプチャから動画編集、DVDメディアへの書き込みまでが7ステップで行える「編集モード」、あらかじめ用意されたテンプレートを選ぶだけで映像や音声にエフェクトを自動適用できる「おまかせモード」、撮影したminiDVテープを再生させて好きなシーンのみDVDメディアに書き込める「クイックDVDウィザード」が用意されている。

コーレル リテールチャネルグループ事業本部長の萩原英和氏

 製品発表会では、最初に同社リテールチャネルグループ事業本部長の萩原英和氏が登壇し、今回のバージョンアップにおける2つの開発コンセプトを説明した。

 1つめは、「HD映像、特にAVCHDビデオカメラで撮影した素材を編集する場合、一般的なPCでは動作が重い」という声に応えて、「パフォーマンスの改善」を図った。2つめは、「ビデオ編集はやってみたいが難しそう」と感じている多くの人に最初の一歩を踏み出してもらう工夫として、動画や静止画に手書きの文字やイラストを合成できる機能を追加することで、さらなる「楽しさの実現」を目指した。「Windows Vistaでタブレット機能が標準サポートされたこともあり、ビデオ編集の裾野をより広げるため、タブレットによる手書き合成機能を追加した」(萩原氏)。

ファイル変換および中継ファイル作成を高速化

 パフォーマンスの改善に関しては、同社マーケティング部プロダクトマネージャーの吉岡俊彦氏がデモを交えつつ解説した。VideoStudio 12ではMPEG-2変換エンジンの刷新により、MPEG-2ファイルの変換速度を向上させている。また、ファイル変換時にプレビューをオフにすることで、レンダリング速度を向上できる仕様とした。映像処理エンジンはCore 2 Quadに最適化されており、Core 2 Quad搭載PCではファイル変換の速度向上だけでなく、編集作業も快適になるという。

 ちなみにVideoStudioシリーズでは、ハイビジョンのMPEG-2映像やMPEG-4 AVC/H.264映像をストレスなく扱えるように、編集作業専用の中継ファイルを作成することでCPU負荷を低減するスマートプロキシ機能を採用しているが、従来は中継ファイルをAVIやMPEG-2で作成していたため、作成時間が非常に長くかかっていた。VideoStudio 12では中継ファイルを独自形式で作る仕様に改め、作成時間の大幅な短縮を図っている。

マーケティング部プロダクトマネージャーの吉岡俊彦氏(写真=左)。VideoStudio 12と同11でMPEG-2ファイルを作成した場合の速度比較(写真=中央)。Core 2 DuoとCore 2 Quadで100枚の静止画スライドショーをAVCHD形式に変換した場合の速度比較(写真=右)

VideoStudio 12と同11でHDV映像から中継ファイルを作成した場合の速度比較(写真=左)。VideoStudio 12と同11で中継ファイルを同時に作成するデモ(写真=中央)。左のVideoStudio 12で中継ファイルを2つ作り終えても、VideoStudio 11では1つめの中継ファイル作成が終了しなかった。ファイル変換時のプレビューをオンにした状態と、オフにした状態での速度比較(写真=右)

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