製品の説明はAntec上級副社長のスコット・リチャード氏が行った。Multimedia Stationは、リモコンユニットと受信ユニットにSoundGraphのメディアセンターソフト「iMEDIAN HD」をセットにした製品だ。「既存のPCをマルチメディアセンターへ簡単に変身させる」(スコット氏)ことを目的としている。
Multimedia Stationのラインアップは、リモコンと受信ユニットの違いで4製品に分けられる。バリュークラスの「E-Z」はコンパクトな受信ユニットで、USBカメラのようにノートPCや液晶ディスプレイに取り付けられる。デスクトップPC用のバリューモデルとなる「BASIC」では受信ユニットが3.5インチベイに搭載できる。これらのバリュークラスモデルのリモコンユニットには「RM100」が組み合わされる。
デスクトップPC用のモデルとしては、5.25インチドライブベイ対応の「Elite」と、その上位モデルで、5.25インチベイを2段分使う(本体は1段分だがパネルが2段分占める)「Premier」が登場する。こちらのリモコンユニットには「RM200」が付属する。
Eliteはパネルにメディア情報などが表示され、操作ノブが1つ用意されるのに対して、Premierではボリュームと操作ノブに分かれ、各種機能ボタンが多数用意されるほか、情報表示用の液晶ディスプレイが搭載される。
Multimedia Stationに付属するiMEDIAN HDは、リビングでの利用を想定した10フィートUIとなっており、リモコンによる操作も容易だ。スコット氏は、iMEDIAN HDのサンプル画像を示しながら、「(日本語を含む)10カ国語に対応している」「インストールするだけでPC内の映像と音楽ファイルをライブラリにするので、すぐに利用できる。新製品はいずれもメディアセンターを実現するために必要な機能をパッケージしているから、導入するだけで(ノートPCでも)メディアセンターにできる。価格もリーズナブル」とアピールしている。
価格はオープンプライスだが、予定実売価格はE-Zが3980円、BASICが4980円、Eliteが1万1800円、Premierが1万3800円。米国向け製品は2〜3週間後から出荷が開始される予定だが、日本を含むアジアパシフィックバージョンのパッケージは翻訳作業中なので発売は遅れる見込みで、同席したインターナショナルセールスマネージャーのタク・ニワ氏によると「8月中旬ごろになると思う」ということだ。
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