起動時間などの計測結果 | |
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OS起動 | 35秒5 |
休止状態へ移行 | 35秒2 |
休止状態からの復帰 | 17秒5 |
サスペンドへ移行 | 3秒5 |
サスペンドからの復帰 | 4秒4 |
シャットダウン | 16秒6 |
パフォーマンスに関していえば、OSにWindows XP Home Edition(SP3)を採用しているだけあって、OSやWebブラウザの操作はなかなか軽快で、処理が遅すぎてイライラするような場面はなかった。試しに、OSの起動(電源オンからタスクトレイのアイコンがすべて表示されるまで)や、休止状態への移行と復帰、スタンバイへの移行と復帰などにかかる時間を初期状態に近い環境で計ってみても十分な速度だった。
次にベンチマークテストのPCMark05、FF XIベンチ、3DMark05を実行した。メインメモリの容量は、標準の1Gバイトと最大の2Gバイトの2パターンでテストしている。PCMark05とFF XIベンチでは、Eee PC 4G-Xのテスト結果も併記したが、総じてAtom N270(1.6GHz)搭載のEee PC 901-Xのほうが優秀だった。ただし、搭載しているSSDが低速なのか、PCMark05のHDDスコアは振るわなかった。
そこで、ディスクの性能を計測するCrystalDiskMark 2.1.5を実行したところ、Eee PC 901-XのSSDは特に書き込み速度が遅く、パフォーマンスの面でノートPC用HDDに見劣りすることが改めて分かった。とはいえ、SSDは耐衝撃性や消費電力の面で有利なので、モバイル利用が中心であれば、その価値は大きいだろう。
テスト中はCPUに高い負荷がかかる状態でもファンの騒音がうるさく感じることはなかった。ファンノイズは左の通風口から聞こえてくるが、ファンが高速回転しても耳障りな高周波音などは発生せず、静音性が保たれていた。
また、室温26.5度の部屋で一通りのテストが終わった段階からボディ表面の発熱を放射温度計で計測したところ、キーボードの中央部は38〜39度、パームレストの中央部は36〜38度、ボディの底面は40度近くまで温度が上がっていた。パームレストに手を置くと、じんわりと温かさが伝わってくる状態だ。動作音が静かな半面、ボディはやや発熱しやすい傾向にあるようなので、ひざの上に置いて長時間作業するようなことは避けたほうがいいだろう。
次に、無線LAN経由でYouTubeやニコニコ動画にアクセスし、さまざまな映像コンテンツを連続再生してみたが、コマ落ちもほとんど気にならず、快適に表示できた。ニコニコ動画でコメント数が多い超高画質のコンテンツは、さすがに映像が途切れることもあるが、十分実用できるレベルだ。液晶ディスプレイが大画面・高解像度化したこともあり、ますますメディアプレーヤーとしての実力は高まっている。
動画再生におけるバッテリー駆動時間も簡単に調べてみた。液晶ディスプレイのバックライトを最大、ステレオスピーカーの音量を真ん中、Super Hybrid Engineの動作モードはAuto Mode(Auto Power Saving)、無線LANはオンに設定。この状態でビットレート約10Mbps、解像度640×480ドットのWMVファイル(CPU負荷率は30〜45%程度)を全画面で再生し続けた。
この状態で約2時間30分放置したまま連続再生してみたが、Windows上ではバッテリー残量が45%、残り時間が約2時間と表示され、まだまだ余力が残っていた。外出先でインターネットに接続しつつ、2時間程度の映像コンテンツを見る程度であれば、十分対応できるだろう。
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