11月初旬、省電力プラットフォームの代表格であるVIAから、新CPU「Nano 1.6GHz」をオンボードしたmini-ITXマザー「VB8001」が登場した。価格は1万7000円前後で、在庫は少数だ。
T-ZONE.PC DIY SHOPは「Nanoは省電力タイプながら、従来のVIA製CPUのなかではハイパフォーマンスが期待できます。マザーにはPCI Express x16スロットも用意されているので、いろいろ遊べそうですね。ちょっと高いですが、Atomマザーの対抗として選ぶ人もいそう」と語る。
ただし、登場の売れ行きはいまひとつと語るショップが多かった。「Atomに比べて知名度が低いですからね。従来の省電力志向のユーザーにはお馴染みのメーカーですが、従来の省電力志向のユーザー自体が少ないのが難点です」(パソコンショップ・アーク)とのこと。
現在の多数派となったAtom好きのユーザーに人気があるのは、Shuttleから登場したAtomベアボーン「X27D」だ。デュアルコアの「Atom 330」をオンボードしたmini-ITXマザーを搭載しており、標準でDVI出力に対応している。ケースサイズは、185(幅)×250(奥行き)×70(高さ)ミリで、電源は60ワットタイプのACアダプターを使う。メモリスロットはDDR2 533対応のものが1基あり、拡張スロットはつかない。2.5インチHDDが1基装着できるほか、スリムタイプの光学ドライブも1基搭載可能。価格は2万4000円弱で、在庫は潤沢だ。
クレバリー1号店は「Atomに興味を持っていても、干渉を気にしながらケースに組み込むのは面倒です。手軽に省電力マシンを組みたいという人にうってつけですね」と話していた。
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