11月初旬に登場した、そのほかの注目アイテムを紹介していきたい。
まずは、登場時から好調に売れて品薄状態となっている、ギガバイトのGeForece 9400マザー「GA-E7AUM-DS2H」だ。価格は1万5000円弱。GeForece 9400チップセットは、10月末に登場した「GeForce 9300チップセット」の上位モデルで、コアやシェーダークロックが引き上げられている。
GF9400マザー第1号となったGA-E7AUM-DS2Hは、「いきなり人気ベンダーのギガバイトから登場したことも、ヒットの理由だと思います。ギガバイトやASUSTeKはサポートが充実しているので、初回版に問題が生じたとしても、BIOSのアップデートなどですぐに対処してくれる可能性が高い。そういった意味で、初のチップセットに不安を感じるユーザーはほとんどいないようですね」(ソフマップ リユース総合館)という。
ASUSTeK製品で注目を集めたのが、GeForece 9800 GTX+を搭載したグラフィックスカード「EN9800GTX+ DK/HTDI/512M」と「EN9800GTX+ DK TOP/HTDI/512M」だ。EN9800GTX+ DK/HTDI/512Mは標準クロックモデルで、価格は2万6000〜2万9000円。オーバークロック仕様のEN9800GTX+ DK TOP/HTDI/512Mはプラス1000円で出回っている。2モデルともに大型ヒートシンクを搭載した独自クーラーを搭載しているのが特徴だ。
ツートップ秋葉原本店は「ASUSTeK製のGF9800 GTX+を待っていた人は多そうです。しかも、いきなりオーバークロックモデルも登場したので、地味ながらも堅実に売れていますね」と語る。
なお、独自クーラーを搭載したオーバークロックモデルには、こんな効果があるともいう。「メーカーによってはサイズやデザイン重視のクーラーを搭載することもあります。一見、どれだけ冷えるか分からない独自クーラーでも同時にオーバークロックモデルが出回れば、“これだけクロックアップしても余裕なんだな”とユーザーに安心感を与えられる。今回のASUSTeKの戦略は、そういった意味があったかもしれないですね」(某ベテラン店員氏)とのこと。
最後は、11月初旬に登場した恵安の「Elephant-MAX KT-S1300-14A」。14センチファンを搭載した定格1300ワットのATX電源で、3万4000円前後の値がつけられている。ソフマップ リユース総合館は「最大出力1500ワットの大容量です。定格1300ワットのうち、+12ボルトの4系統に1100ワットも割り当てているので、TDPの高いCPUと、SLIやCrossFireを組み合わせても余裕で対応できます。Core i7マシンを組むなら、要チェックの電源ですよ」と話していた。


ASUSTeK「EN9800GTX+ DK/HTDI/512M」&「EN9800GTX+ DK TOP/HTDI/512M」(写真=左/中央)。恵安「Elephant-MAX KT-S1300-14A」(写真=右)
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