ポメラについて知っておくべき、いくつかのこと(前編)がっかりしないために(2/2 ページ)

» 2008年11月21日 12時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
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キーボードをチェックする

 ポメラの最大の特徴でもあるのが折りたたみ型のキーボードだ。パンタグラフ型を採用しており、十分なキーストロークを確保している。キーピッチも17ミリと余裕があり、タッチタイピングも問題なくできるサイズだ。

 Let'snote LIGHT Rを意識しているという話だが、実際はともかく、携帯時のコンパクトさに似つかわしくないフルキーボードで、打鍵感はよい。日本語キーボードとしてのスペックは十分だ。キーボードは、スライドする左側に金属板のシールドとゴム足があるのに対し、折りたたまれる右側にはないためややがたつきがある。これは背面に用意された固定アームを利用することである程度対応できる。なお、左側のがたつきはまったく感じなかった。

キーボードを開く際の右側の動き

側板が下に回り込むようにずれ、その後、左側が横にスライドしていく。左側に比べ、右側は保持される箇所が少ないことが分かる。

ポメラ底面(写真=左)。キーボード左側は金属板、スライド構造、ゴム足によってがたつきはまったくない(写真=中央)。右側は折りたたみ構造のため、左側に比べるとやや不安定(写真=右)

固定アームをひっぱり出したところ。これでキーボードの右側を支える(写真=左)。蝶番(ちょうつがい)の左右にスペースバーと変換キー。左右のどちらでも親指で変換操作が可能だが、右親指で空白入力はできない(写真=右)

モノクロ液晶のメリット

 液晶はバックライトがない反射型だが、コントラストが高いモノクロ液晶であるため特に不自由を感じることはない。通常のカラー液晶ではサブピクセル3つを使って1ピクセルを表現しているのに対し、モノクロ液晶ではサブピクセルがないため、よりくっきりとした印象になるのかもしれない。解像度は640×480でVGAを確保している。これはポメラの搭載する最小サイズのフォント、行間小の場合で全角換算26字×17行だ(画面下部2行分はステータス表示領域)。

ポメラのディスプレイをアップで撮影。環境光を反射して表示を行うため、各ピクセルが隣接ピクセルによって太ったり、細ったりしない(写真=左)。通常の液晶ディスプレイはサブピクセル3つで1ピクセルを表現している。後から透過する光によって表示を行うため、わずかにぼやけた印象になる(写真=右)

 左側面にはmicroSDカードスロットとUSBミニBコネクタが搭載されている。キーボードを開いた状態では扱いにくい位置にあるため、基本的にはキーボードを閉じた状態で使用することになる。

ポメラをPCに接続すると2つのストレージとして認識される。両方ともPOMERAフォルダ以下にテキストファイルが配置される

microSDカードスロットはSDHC非対応なので、すでに所有しているカードを流用するときには注意が必要だ。もっとも、上限である2Gバイトでも2008年11月時点で実売500円以下で入手可能なので、ポメラ専用に1枚用意してしまってもいいだろう。2Gバイトはテキストオンリーという用途を考えれば十分すぎるはずだ。

 なお、microSDカードを使用しなくても内蔵メモリにファイルを保存することはできる。ただし、これはいわゆる不揮発性メモリを使用しているのではなく、バッテリバックアップであることに注意してほしい。ポメラの電源は通常駆動時に使用するヒンジ部の単四電池2本と、単四電池が切れた際に利用される背面のボタン型リチウムイオン電池だ。当然、電池が切れたら内蔵メモリの内容は消えてしまう。基本的にはmicroSDカードを挿しっぱなしにして利用することになるだろう。

 USBケーブルでPCと接続した場合はマスストレージクラスとして認識され、内蔵メモリとmicroSDカードの2ドライブがマウントされる。


 次回は、実際にポメラを実戦で使用した中で感じたことや気になったこと、利点や欠点について触れる。ポメラは向いている用途と向いていない用途がはっきりとしている製品なので、それを知らないまま購入すると“がっかり”してしまうかもしれない。

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