コラム
» 2009年01月24日 18時00分 公開

伝説のデビューから25年、初代Macを振り返るMac誕生25周年(2/2 ページ)

[林信行,ITmedia]
前のページへ 1|2       

Macという製品に刻まれたアップルの精神

 では、売り上げのほうはどうだろうか。アップルは1984年4月にApple IIcという製品を発表したが、その冒頭で、スティーブ・ジョブズが初代Macの売り上げの業績を発表し、「1977年に発表されたアップルIIが、5万台売れるまでには2年半、1979年後半までかかった。1981年に発表されたIBM-PCは7カ月半、1982年の後半までかかった。それに対して、Macが発表されたのは92日前だが、74日目の4月6日にすでに5万台の目標を達成した」と語っている(実はMacはこの後、1984年の暮れまでに失速するのだが)。

 「我々が“最初の100日間で5万台のMacを売る”と宣言した時、人々の中には“非現実的だ”“夢を見ているんじゃないか”と批判する人もいたが、我々はこれを必須条件だとみなしていた。そして当初の目標の2/3の期間でこれを達成した。Mac発表から92日目の現時点で、Macは約6万台出荷している」。

 さて、この数字を1年前の4月時点でのMacの出荷業績と比較してみよう。2008年4月23日に発表されたアップルの2008年度第2四半期の出荷データによれば、アップルが1月から4月中ごろまでのおよそ100日間に売ったMacの合計台数は228万9000台だ。しかも、Macの成績は2008年後半になるにつれてさらに好調になったと言われ、出荷シェアも20%に迫る勢いになったと言われている。

 2009年1月21日に、アップルは2009年度第1四半期の業績、つまり2008年10月から12月ごろの売り上げの結果を発表したが、Macの出荷台数は252万4000台。1年前の2008年のデータが231万9000台なので、不況を横目に8%も出荷台数を伸ばしている。

 昨年まで「時代は終わった」と言われていたiPodも復活し、そしてBlu-rayに取って変わる「iTunes Movie Rental」を実現した「Apple TV」もそれまでの3倍ほど売れるようになり、アップルは過去最高の101.7億ドルの売り上げを計上するに至っている。


 四半世紀前、スティーブ・ジョブズは初代Macの発表から1年4カ月後の1985年5月24日に、自ら招き入れた経営者であるジョン・スカリーとの確執が原因でアップルを解任され、アップルを離れることになる。

 2007年1月にiPhoneの発表で歴史に名を残したスティーブ・ジョブズは、それから2年後、病気の治療に専念するために再びアップルを離れることになったが、この上り下がりの激しいMacの四半世紀の歴史には、幾多の困難を退けてきたスティーブ・ジョブズのDNAが刻み込まれている――2009年1月24日の今日、25歳の誕生日を迎えたこのMacという製品が今後も成功を続ける限り、アップルの未来に立ちふさがるどのような困難も、きっと乗り越えていけるだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー