エプソンは2月10日、「マルチフォトカラリオ」シリーズの新製品として顔料4色インク搭載インクジェット複合機「PX-601F」と「PX-401A」を2月19日に発売すると発表した。いずれも価格はオープンで、実売価格はPX-601Fが3万円前後、PX-401Aが1万円台前半と予想される。
PX-601Fは2008年2月に発売された「PX-FA700」の後継となる小規模事業体・SOHO向け複合機。顔料4色インクシステム(つよインク200X)を引き継ぎつつ、ボディのデザインを2008年10月に発売された「EP-901F」および「EP-901A」に似たブラックカラーのボックス型とした(給紙は背面トレイのみ)。新たに100BASE-TXの有線LAN、IEEE802.11b/gの無線LANを搭載している。
プリントエンジンはA4単機能プリンタ「PX-201」と同等で、ブラックインクのノズル数を増やしたヘッドを採用。ノズル数はブラックが384ノズル、カラーが各色128ノズルを備えており、L判フチなし写真印刷の速度は55秒、A4普通紙印刷の最速値はカラー37ppm、モノクロ38ppmをうたう。カラーインクの残量がなくなった場合、一時的にブラックインクだけで印刷が行える「黒だけでモード」や、文字領域と画像領域を自動判別して個々に最適と思われる処理を行ってコピーする「領域判定コピー」の機能も搭載した。
2400×2400dpiのCISスキャナ、2.5型液晶モニタ付きのチルト式操作パネル、最大30件の同報送信/グループダイヤルや最大60件の短縮ダイヤルに対応したスーパーG3対応FAX、最大30枚セット可能なADF、4種類のメモリカードスロット、PictBridge対応のUSBポートを装備する。本体サイズは461(幅)×346(奥行き)×236(高さ)ミリ、重量は約8.3キロ。
PX-401Aは2008年2月に発売された「PX-A640」の後継となる複合機のエントリーモデル。印刷速度やスキャナの解像度が低下し、USBが2.0から1.1仕様になり、カードスロットが割愛されるなど、エントリー向けに従来以上にスペックを絞り込んだ。
インクシステムは顔料4色(つよインク200X)を採用。プリントエンジンはブラックが90ノズル、カラーが各色29ノズルを搭載。L判フチなし写真印刷の速度は144秒をうたう。600×1200dpiのCISスキャナを備えている。本体サイズは434(幅)×327(奥行き)×185(高さ)ミリ、重量は約4.6キロ。
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