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DVDドライブ搭載Netbookはアリなのか!?――「LB-F1500W」を検証する低価格ミニノートPCに新展開(2/2 ページ)

» 2009年02月19日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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期待通りのパフォーマンスとバッテリー駆動時間

 定番のベンチマークテストの結果を下のグラフで掲載したが、Netbookとして標準的なスペックだけに、パフォーマンス面では特筆することはない。スペックに見合ったスコアで、プリインストールされているWindows XP Home Edition(SP3)の動作にも特にモタつきは見られない。

左から、PCMark05、3DMark06、FF XIベンチの結果

 また、プリインストールソフトの「CyberLink DVD Suite」を使用してDVD-Videoの再生を行ったところ、45〜50%程度のCPU負荷率で問題なく鑑賞できた。

 バッテリー駆動時間のテストは海人氏作の「BBench 1.01」で行ったが、無線LANで常時接続し、20秒ごとにキー押下、2分ごとにWebページを開く(10サイト巡回)という設定で5時間12分の連続駆動が行えた。Netbookの処理能力に合わせて、通常よりも負荷を軽めに設定してはいるが、ほぼ公称値通りの結果となった。バッテリーの持ちがいいので、ポータブルDVDプレーヤーとしての活用も期待できそうだ。

 騒音に関しては、Netbookにしてはファンの反応が敏感な印象を受けた。アイドル時は基本的に停止しているが、ちょっとしたバックグラウンドの負荷にも反応して回転するときがあり、段階的に変化せずに、いきなりそこそこ大きな音で回る。室温が約23度、暗騒音32dB(A)の環境でボディ前面中央から5センチと近い距離に騒音計を置いて測定したところ、ファン回転時の騒音はアイドル時/負荷時ともに42〜43dB(A)だった。

 一連のベンチマークテストを連続して行った直後に放射温度計で測定したボディの温度は、表面では右のパームレスト上部周辺が最も高く33〜34度、左パームレストは29度。キーボードは左が29度前後、右は主要キー付近は31度前後だが、最下段では32.5度程度まで上がっていた。底面は中央の手前付近のやや右寄りが最も温度が高く32.5度だった。温度が一番高かった右パームレストも今の季節ではほんのりと温かさを感じる程度だが、夏季には少し気になってくるかもしれない。

Netbookをメインとして使うライトユーザーに最適

 コストパフォーマンスの高さで人気を博しているNetbookだが、そのユーザー層や用途はさまざまで、必ずしもサブPCとして使うユーザーばかりではなく、また小型軽量だからといって必ずしも携帯して使うユーザーばかりでもない。つまり、ごく普通のPCとしてNetbookを使っている人も少なくないと聞く。

 LB-F1500WはそのようなNetbookをメインで使いたいというライトユーザーにはありがたい存在だろう。外付けの光学ドライブを接続して使うことが多いのであれば、場所を取らずにケーブル接続もいらないLB-F1500Wのほうがスマートで便利には違いない。製品の仕上がりとしても致命的なマイナスポイントがなく、ソツなくまとまっている。

 ただし、6万4800円という直販価格は微妙なところか。5万円以下で購入できるNetbookが多くなっていることを考えると、少々割高感がある。DVDスーパーマルチドライブを内蔵していることに、どれだけ魅力を感じるかがカギだろう。

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