5月下旬以降は、GeForce GTX 285のベンダーカスタムモデルがいくつも登場し、ハイエンドクラスのグラフィックスカードにバリエーションが増えている。AMD勢からも、先週はRADEON HD 4890搭載の「VAPOR-X HD4890 1G GDDR5」が登場し、一部で注目を集めていた。
VAPOR-X HD4890 1G GDDR5は、GDDR5メモリを1Gバイト搭載する2段占有タイプのグラフィックスカードで、補助電源コネクタは6ピン+6ピン。背面ブラケットにはDVI-IとアナログRGB、HDMI、DisplayPortが並んでいる。価格は3万円弱だ。
※記事初出時、補助電源に関する記述で8ピン+6ピンと記載しておりました。おわびして訂正いたします。
入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「PC系の映像出力全部入りカードです。ただ、DisplayPortは現在デルからしか対応ディスプレイが登場していません。HDMI 1.4が普及する可能性があるため、今後も普及するか不透明ですね。まあ、そのほかの端子が使えるので、不足は感じないでしょう」と語る。
同店員氏はそうした“消えそうなインタフェース”に造詣が深く、「DisplayPortをみていると、CNRを思い出しますよ」と、備品入れから見慣れないコネクタを備えたサウンドカードを取り出した。
CNRはLANやオーディオカードなどに利用されたライザーカード向けのインタフェースで、マザーボードごとの追加基板を加える目的で策定された。しかし、2001年前後には、単品のCNRカードがいくつか出回り、すぐに店頭から姿を消していった。同店員さんは「規格の背景は異なりますが、一般化しないまま消えていくというのは寂しいですね。DisplayPortの今後の発展を応援していますよ」と語り、CNRカードを引き出しに戻していた。
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