「価格やイメージでなく、“性能”で選ばないか?」──ジャスト、セキュリティスイート「Kaspersky 2010」発表1本で2台までOK、“7”も対応保証(1/2 ページ)

» 2009年09月01日 20時26分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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「価格やイメージでなく、“性能”で選んでほしい」

photo パッケージ版の「Kaspersky Internet Security 2010」(右)と同時発表された「Kaspersky Anti-Virus for Mac」(左)

 ジャストシステムは9月1日、インターネットセキュリティソフトの新バージョン「Kaspersky Internet Security 2010」(以下、Kaspersky 2010)を発表した。発売は2009年10月16日、価格は6800円(1年パッケージ版、2ライセンス使用可能)。

 「速く、軽く、強固に。“カスペ”史上、最大最高のバージョンアップ」──。露Kaspersky LabのKasperskyの国内版販売をジャストシステムが担い、はや4年。PCに対する攻撃行為は2004年頃を境に、サイバー破壊行為を軸にする愉快犯的行為から、実金銭被害を被る悪意あるサイバー犯罪に切り替わっている。特に「マルウェアの脅威は、近年、異常なまでに急増している」という。カスペルスキーラブスに送られたマルウェアのサンプル数は2007年末の2分に1個に対し、2008年は2秒に1個に急増。2009年はさらに増えた1秒に1個以上(1分に50個)のマルウェアが「こうして話している間にぽんぽん増えている」(川合社長)ほどの脅威がインターネットユーザーにふりかかっている。

photophoto ジャストシステム コンシューマー事業部企画部の横井太輔部長(左) カスペルスキーラブスジャパンの川合林太郎社長(右)
photophotophoto 近年、マルウェアが急増。同時に愉快犯的行為から、金銭被害を被る悪意あるサイバー犯罪に移ってきている

 「サイバー犯罪が増える理由は単純。収益が大きく、実行が容易、そしてリスクが低いためである。2009年に起こったATMから900万USドル(日本円換算約8.3億円、2009年9月現在)が世界同時に引き出しされた事件や、2億2900万英ポンド(事件当時440億円前後)の某銀行クラッキング未遂事件といった巨額な被害例があり、被害者と物理的接触がない──つまり罪悪感が生じにくいこと、そしてサイバー犯罪の現実と法整備に大きなギャップがあることなど、サイバー犯罪が増える土壌は数え切れないほど存在し、日々、手法が巧妙化している。迷惑メールやフィッシングサイト、違法コンテンツなどを経由して、一般ユーザーのPCが知らずにボットネットワークの1台になっていることさえ珍しくない」(カスペルスキーラブスジャパンの川合社長)


 ※一部記述にて誤記がありましたので修正いたしました。関係者の方々にご迷惑をおかけしたこと、深くお詫び申し上げます

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