最大2Tバイトの「SDXC」、登場はいつ?CEATEC JAPAN 2009(1/2 ページ)

» 2009年10月08日 19時04分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 「SDXCに期待してほしい。製品は2010年春に登場し、対応機器も似たタイミングで登場すると思う」──。

photophoto SDXCの特徴と今後のロードマップ(左) SDアソシエーション テクニカル委員会共同委員長/東芝の坂本広幸氏(右)

 CEATEC JAPAN 2009の出展者セミナーに登壇した、SDアソシエーション テクニカル委員会共同委員長/東芝の坂本広幸氏が、先日、東芝が製品開発を発表したSDメモリーカードの新たな規格「SDXC」のメリットや特徴を説明した。

 対応機器やラインアップの大幅拡充とともに、バイト単価の下落で“より大容量の製品が購入しやすくなった”現状も手伝い、デジカメや携帯電話、AV機器を併用するPCユーザーの多くが1枚は所持しているであろうメモリーカードがSDメモリーカード。2009年8月、SDメモリーカードの標準規格策定や普及促進活動などを担う非営利団体“SDアソシエーション”の主要メーカーである東芝が、SDメモリーカードの新たな規格「SDXC」に準拠した製品を開発したと発表し「小型サイズのまま、より大容量に、より高速に」を望むユーザーの熱い注目を集めている。

photo SDXCは最大2Tバイトまで容量を拡張できる。標準サイズ以外に携帯電話やポータブルデバイス向けのmicroSDXCも今後登場する。なお、SDHCまで存在したminiSDサイズは、SDXCでは省かれる

 SDXCは、現在最大32GバイトのSDHCを大幅に上回る「最大2Tバイト」まで容量を拡張でき、より高速なバスインタフェース規格の採用で、転送速度も大幅に向上する特徴を持つ新世代のSDメモリーカードだ。2010年春に発売する予定の東芝製SDXCの第1弾「THNSU064GAA2BC」は64Gバイトの容量を持ち、SDメモリーカード規格Ver.3.00に準拠する高速インタフェース規格「UHS104」(バススピード104Mバイト/秒)の採用で、リード最大60Mバイト/秒、ライト最大35Mバイト/秒の実転送速度を実現する。SDXCはファイルシステムに「exFAT」を採用し、ファイルアロケーション方式に「FAT+クラスタビットマップ」を用いたのが従来のSDやSDHCとの大きな違いだ。

 これらの変更により、FAT32を用いるSDHCでは最大4Gバイトだった1ファイルあたりの上限サイズが事実上無制限になり、大容量ボリュームへの高速アクセスも可能になる特徴を備えた。FATのみを用いるSDHCまでは、大容量ボリュームのアクセスに不向き──例えば、どのクラスタに記録するか、あるいは空き容量の計算(デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどで残撮影可能枚数などの表示に用いる)などにかかる時間がボトルネックになる──の仕様だったが、SDXCはクラスタの使用状況を1ビット単位で示すクラスタビットマップを用いることで解決する。


カテゴリー SDメモリーカード SDHCメモリーカード SDXCメモリーカード
フォーマット FAT12/FAT16 FAT32 exFAT
サポート容量 最大2Gバイト 32Gバイトまで 2Tバイトまで
最大ファイルサイズ 約2Gバイト 約4Gバイト 事実上無制限
ファイルアロケーション FATのみ FAT+クラスタビットマップ
大容量ボリュームへの対応 不向き 高速アクセスが可能
ファイルネーム Short file name+Long file name(オプション) Long file nameのみ
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月11日 更新
  1. “現行で最も明るく、最も高精細”をうたうサングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」の実力をチェックする (2025年12月09日)
  2. Wi-Fiルーター「Aterm」のふるさとはどんな場所? NECプラットフォームズ掛川事業所の歴史に触れる【前編】 (2025年12月09日)
  3. サングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」の周辺デバイスを試す 独自のネックバンド型Androidデバイスや“Switch 2”と接続できるドックで拡張性アップ (2025年12月10日)
  4. Wi-Fiルーター「Aterm」のふるさとは先端技術の“試験場” NECプラットフォームズ掛川事業所の中核工場を見てきた【後編】 (2025年12月10日)
  5. 作品を邪魔しない“黒子”に徹するMRガイドとは? アルテピアッツァ美唄でカディンチェが示した「日本的DX」の形 (2025年12月10日)
  6. 「これで年単位の品薄が確定」――“Crucial撤退ショック”のPCパーツショップ (2025年12月06日)
  7. レノボのポータブルゲーミングノートPC「Legion Go S」「Legion Go Gen 2」が日本上陸 価格重視か機能重視かで選択可能 (2025年12月09日)
  8. エージェントAI時代のWindowsはどうなる? Microsoftの苦悩 (2025年12月08日)
  9. ZOTAC、デスクトップ版GeForce RTX 5060 Tiを搭載したミニデスクトップPC (2025年12月09日)
  10. ZOTAC、Core Ultra 7+GeForce RTX 5070を搭載したコンパクトデスクトップPC (2025年09月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー