日本ユーザーのために“自己修復”──新型「LaVie Light」は、何が変わったのか:Netbookはもう終わり?「いや、キミのはワイヤーブラシで“ガリッ”できるかい?」(3/4 ページ)

» 2010年10月21日 14時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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国内メーカーだからこそこだわった、ミニノートPC

 冒頭でも触れたが、LaVie Lightの2010年秋冬モデルはフルモデルチェンジを果たした。10.1型ワイドクラスの液晶ディスプレイを搭載するNetbookカテゴリは、同じく低価格志向となるCULV版CPU搭載ノートPCやその他ポータブルデバイスの台頭で国内市場は縮小傾向にある。この状況でなぜフルモデルチェンジなのだろうか。

photo 一般的なモバイルノートPCの解像度と同じ、1366×768ドット表示に対応する10.1型ワイドの液晶ディスプレイを備える

── BL550/CSは昨今のNetbook/ミニノートPCとしてはずいぶん力の入ったモデルチェンジに感じます。改めて今回のモデルの開発意図やポイントを教えてください。

三島氏 従来のNetbookで大きな不満点となっていたのが、1024×600ドット止まりとなる画面解像度でした。そこで今回の秋冬モデルは、1366×768ドットと、一般的なモバイルノートPCと同等の解像度をもつ液晶パネルを採用しました。一方で、重量1キロちょっとの軽量・コンパクトなサイズ感は捨てがたいというニーズは多数あります。Webサイトの閲覧やWebサービスなど、一般的なインターネットの利用がメインであれば、CPUパワーもさほど必要ない使い方のユーザーは多く、それをメインPCとして使われるシーンもいまや珍しくありません。Netbookサイズの中で妥協せず、現在のニーズに合致するものに仕上げるかをテーマに開発しました。

── デュアルコアAtomが登場した点も理由でしょうか。

三島氏 BL550/CSで採用したAtom N550であれば、YouTubeの720p動画もほかの作業を並行しなければ普通に再生できます。デュアルコア化され、ディスプレイ解像度に対しても必要十分なCPU性能になったと思います。


photo 標準19ミリピッチのアイソレーションキーボードに一新した

── このほか、アイソレーション仕様とキーボードのデザインが大きく変わりました。こちらにはどんな意図があったのでしょうか。

三島氏 キーボードのアイソレーション化は、やはりタッチミスの軽減──使い勝手向上のための施策です。例えば、爪の長い方などは指の腹でキーを叩くことになるので、隣接したキーに触れてしまうのが減らせない傾向がありました。これはキーは単にキーピッチを広げたとしても同じことです。

 また、このサイズの中でキーピッチを広げると、どうしても一部のキーを小型化せざる得ないデメリットが出てきます。カナ入力のユーザーには申し訳ありませんが……、今回は19ミリの標準ピッチにするために主にローマ字入力を想定したキーサイズに工夫しています。「ー」など入力頻度の多そうなキーは小型化せず、カーソルキーや「Fn」「Ctrl」キーもNEC標準のレイアウトに改めています。

 あわせて、パームレストも滑りにくく、手のひらの汗を感じにくいディンプル加工を施したものに変更しました。これらを合わせて、以前のモデルよりさらに操作性が向上したと自信があります。


photophotophoto 旧モデルのキーボード(上)と比較。パッと見ただけでも窮屈感がなく、入力しやすそうであることが分かると思う(写真=左)。ちなみに、キーボードのサイズは使いやすさの向上のために大きくなったが、ボディは逆に幅で約5ミリ、奥行きで約18ミリもコンパクトになっている(写真=右)

── このほか、開発において苦労した、工夫したポイントはありますでしょうか。

三島氏 まず、10.1型ワイドの液晶ディスプレイを採用する以上、ある程度ボディサイズが決まってしまいますので、その制約の中でどこまで小さくできるか──に苦労しました。ディスプレイがあるアッパーボディには無線LANなどのアンテナ類も入れるので、もうパズル状態でしたね。ちなみに、Webカメラはあえて外しました。Webカメラは国内だとあまり使われていないようで……、その分、ボディの小型・軽量化とともに、使い勝手をより向上させてほしい──という日本ユーザーのニーズに沿った進化に力を入れました。


 ユーザビリティという点で大きく進化したキーボードは、旧モデルと使い比べると間違いなく入力しやすく、タッチ感も良好だ。使用頻度が低い傾向にあるという「PgDn」「PgUp」キー(従来モデルは独立配置)は「Fn」キーとの併用に変更しつつ、ほかのキーより1段下げて配置するカーソルキーを含め、一般的なノートPCのキーボード操作性と同じように、窮屈感なく扱える。

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